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新人看護師さん、看護学生さんへ

新人看護師さんに伝えたい15年働いたママナースの応援メッセージ

こんにちは、新人看護師さんが読んでくださっていると思って今回は記事を書いています。

私は看護師として急性期の病院で15年間働きました。

2021年4月から、地域包括支援センターというところで保健師として働くようになり、看護師との仕事の違いに毎日あたふたとしながら働いています。

まったくの新人状態です、看護師15年やってきたのに…。

そんな中、ずいぶん前の新人看護師時代の気持ちを思い出してきたんです。

初めての経験、環境の中がんばっている新人さんに伝えたいなあ…と思うことが浮かんできました。

コロナ禍の中、通常とは違う環境の中で学生時代は実習をし、今は実際に業務についていますよね。

とても大きな不安もを抱えているんじゃないかなと想像しています。

今は異動してしまい、今年は新人さんに声をかけてあげられません。

15年間、毎年入ってくる新人さんに伝えてきたことも織り交ぜて応援メッセージを伝えさせてください。

私のメッセージが、少しでも皆さんの力になれればと願っています。

新人さんに伝えたいこと

毎日遅刻せずに出勤しましょう

たくさんやることがありすぎて、あれもこれも頑張らないと、と思っているかもしれません。

でも一番は「毎日出勤すること。」

最初はこれだけでいいです。働いているだけで毎日が勉強になっています。

体調に気を付けて、毎日遅刻せず出勤することだけ頑張ってください。

私はそれだけでも本当にすごいことだと思います。

あ、でも体調の悪い時は無理せず休んでくださいね!

これからお伝えしていくのは、余裕ができたり少しだけ心に残してくれたら嬉しいです。

夜眠ることはできていますか?

新しい環境に慣れない仕事、新しい人間関係…。

学生時代の患者さんとのかかわりと、就職して患者さんをたくさん担当するのはやることが違いすぎますよね。

朝出勤して担当患者さんを確認して、情報収集からパニックになっていませんか?

新しいことばかり、ストレスも多く眠れなくなっていないでしょうか…?

不安だったり焦ったりする気持ち、とってもわかります。

無理にどうにかしようとしても、すぐにはどうにもなりません。

最初にお話した、「遅刻せず毎日出勤」できていれば合格です。

休めるときに体をゆっくり休めてくださいね。

私は何より自分の体が一番大切だと思っていますよ。

出勤しているだけでも本当にがんばっているんですよ。

頼れる人はいますか?

職場のなかで頼れる人はいるでしょうか?

プリセプター制度のある病院が多いかと思いますが、気持ちを打ち明けられる関係であってほしいです。

プリセプターといえど、きっと2年目から3年目くらいの看護師が多いでしょう。

一人前になって、初めて後輩を指導したりフォローしたりする経験の方が多いです。

私の働く病院では、プリセプターは職場でのお姉さん的役割で、精神的フォローをお願いしていました。

学校と職場では人間関係がガラッと変わりますよね。

親ほど年の離れた先輩がいたり、仕事をする場なのでまずは業務を遂行しなければなりません。

気を遣うことも多いでしょう。

そして、どうしても相性の悪い人もいます。

不思議なのですが、人が集まると必ずと言っていいほど合わない人が出てくるんですよ!

何年働いても、どこへ異動しても、必ずです。

そういう人がいたら気に病みすぎずにいましょうね、仕事だけの関係と割り切っていきましょう。

15年間働いていて、常に苦手な人がいましたよ(;^_^A

人が集まるところには必ず合わない人がいる、これはもう法則みたいなものなので、自分の気持ちを切り替えることにしたら楽になれました。

話し合える同期がいれば相談したり、愚痴りあったりして発散してください。

気の合う先輩、同期を見つけて、相談していきましょうね。

早め早めに報告しましょう

「こんなこと聞いていいのかな…。」

「先輩忙しそうだしな…。」

そうして相談したいと悩んでいるうちに、インシデントになったり、終業間際に手伝ってもらうことになったりすることありませんか?

なにより患者さんにご迷惑をかけてしまうんですよね。

新人さんの大切な「ホウレンソウ=報告・連絡・相談」を思い出しましょう。

15年生になっても、医師やこわ~い師長さんへの報告はしんどいものがありました。

めちゃくちゃビビりで心配症で、未だに報告がめちゃくちゃ苦手です

「患者さんのため、患者さんが心配だから頑張って報告する」

「病棟のみんなにとって大切なことだから報告してみる」

と、割り切ることにしています。

看護師は「なにかおかしい…」という感覚に敏感でいたいものです。

あなたが不安に思ったこと、これでよかったのかな…?振り返ること、とっても大切な感覚です。

早めに報告することで、先輩たちも対応しやすいですし、後々こうしておけばよかった…と後悔も減りますし、何より自分の不安が減るんですよね。

相談するのって、めっちゃしんどいですが…自分の身を守るためでもあり、しっかり報告していきましょう。

先輩看護師&指導者に報告・相談するのが怖い…もらう側の目線で新人さん、学生さんにアドバイス

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復習はできそうですか?

新人のころが一番吸収し、一番成長する時期です。

毎日がとってもハードだと思いますが、何か1つだけでもいいので復習してください。

清拭なら清拭の手順、初めての処置なら処置を思い返す…。

見たことのない疾患なら、少しだけ調べてみる。

先輩に教えてもらったことをメモにしてもいいです。

それだけで次に当たったときに、「あ、これ調べたことある!」と覚えている自分がいるはずです。

学びはインプットとアウトプットが大切です。

インプット=吸収したこと

アウトプット=書いたり実践すること

インプット、アウトプットのことをものすごく簡単に言ってみました。

アラフォーになって勉強しなおしているんですが、仕事のことでの勉強ってインプットとアウトプットの繰り返しで、めちゃくちゃすぐに身につくんですよね。

本読んでるだけじゃ全然身に付きません(年齢的なものもあるかもですが笑)

経験をする、先輩に教えてもらう(インプット)

メモにする、教科書を読み返す、実践する(アウトプット)

新人時代はとにかくこれの繰り返しです。

少しでもその日に吸収したことを復習してみてください。

お風呂の中で思い返すだけでもいいよ~

よく新人さんに言っていましたね、ほんの少しでもいいですからやってみてください。

他の同期の子と比べないでください

一緒に職場に入った同期のこと自分を比べないでください。

あなたにはあなたのいいところがあります。

要領よくテキパキやる新人さんもいれば、とにかくじっくり慎重にやる新人さんもいます。

人それぞれなので、比べて悩んでもその人になることはできません。

私はめちゃくちゃ慎重で、何度も何度も確認しても不安で、ものすごく容量の悪い新人でした。

…というか今でもとっても容量が悪いです!

新しく入る子たちがテキパキと仕事をスピーディにこなしていくのを見て、本当にうらやましく思っているほど。

でも私には確実に仕事をこなすし、他の人が気づけないことを気づけている(と思う)し、患者さんの不安が軽減できるよう丁寧でわかりやすい説明を心掛けています。

次の伝えたいことに繋がりますが、自分の得意とするところを見つけてください。

それは他の同期の子とはきっと違うはずです。

比べる必要なんてないんですよ。

自分の得意なものを見つけてください

看護の仕事って、ものすごくたくさんの業務がありますよね。

点滴や採血などの針を刺すこと、食事介助に清潔ケア。

バイタル測定に点滴詰めたり、他のスタッフとのやり取り、コミュニケーション技術…。

あげればキリがないくらいあげられますよ…!

その中でなにか1つでも「これなら任せて!」と言える得意なものを見つけてください。

なにか1つでも得意だと思えるものがあれば、自信になります。

得意なものはみんなちがうはずだし、ちがう人がそろうことでみんなで協力して看護ができるんですよね。

ちなみに私が得意と思えるのは…

胃管挿入!

新人時代、超!偉い外科の先生に、たまたま直接教えていただける機会があったんです。

(手術前に胃管挿入をする時代だったんですよ…)

ものすごくわかりやすく教えていただいたら、その後は自信をもってできるようになったんです!

その時から、胃管挿入は得意な気がしています。

あとは患者さんを「その気」にさせることかな…。

少しでも前向きになれるようにしてあげたくて、どっぷり話し込むことも多々あります。

もちろん、その患者さんの個性と時と場合とによりますがね。(頑張って業務もキリをつけますよ!)

逆に苦手なのは針を刺すことかな…。

15年も働いていると「代わってください」ってすごく言われますが、内心ドッキドキなんですよ(笑)

…長くなりましたね

何か1つでも得意だと言えるもの見つけていきましょう。

「これだけはできる」という気持ちが自信を持たせてくれますよ。

なんにでも挑戦してほしいです

さらにつながるお話です。

なんにでも挑戦してみてほしいんです。

「点滴が上手に刺せないからやりたくない…」

「やったことない手技だから不安でやりたくない…」

「この疾患の患者さん見たことがないから不安だ…」

経験も浅く、やったことのない手技にあたると不安だし怖いですよね。

すごくわかります、私も経験のないことは本当に怖くてできるならやりたくありません。

ただ、私が看護師として15年間を振り返って思うことは

「あの時経験しておいたから今は楽にできる」

「苦手だと思っていたけれど、案外得意かもしれない…」

ということです。

経験しないといつまでもできないまま、わからないままなんですよね

私は人工肛門のケアが若いころからものすっごく苦手でした。

とにかく苦手意識が強くてできればやりたくないと思っていたんですよね。

そんな中、実の父が大腸癌で人工肛門を造ることになりました。

自分からチャレンジしたわけではないのですが、やらざるを得なくなってしまったんですね。

ひたすらケアをし続けたら、当時の病棟はほとんど人工肛門が来ない病棟だったこともあり、かなり理解できている存在になれたんです。

何か新しい手技ができるチャンスが来たとき、担当している患者さんが見たことのない処置をするとき。

めちゃくちゃ不安で怖くて嫌に感じると思います。

でもね、挑戦してみてください。

必ずあなたのこれからの看護師人生の役に立ちますよ。

やたら急変にあたる子の方が、あとあとたくましくなっている印象があります。

私も新しい職場で毎日どうしたらいいかわからない対応ばかりですが、これを超えたらさらに成長できると思い、気持ちを振るいたたせております…!

いっしょにがんばっていきましょうね!

将来どうなりたいか考えて続けてください

仕事を覚えるのに毎日が必死なことでしょう。

将来どうなりたいかなんて考えられないかもしれません。

頭の片隅においておいて、仕事に慣れて考えられる時がきたら思い出してほしいです。

私はただ時間が経つままに将来どうなりたいのか考えずにここまで来てしまいました。

漠然と結婚して子供を産んで、仕事を続けて生きていくものだと考えていたんです。

でもね、将来自分がどうなりたいか、今になって気づいたんです。

多くの看護師がもっと生き生きと働けるような社会にしたい、看護師の社会的地位を上げたい

看護師として社会の課題、人々の課題を解決できるよう発信したい

病院と在宅の連携がもっとうまくいき、病棟の看護師の在宅への理解を深めてほしい

漠然とですが、今やりたいな、と思っていることはこんな感じです。

やりたいことなんてすぐには見つかりません。

年齢やその時の働いている状況や気持ち、ずっと変化していきます。時代も変化していきます。

だから自分がどうしたいのかずっと考えていてほしいのです。

1つに絞らなくったっていいんです。

看護師としてのキャリアだけじゃなく、自分の人生でどうしていきたいのか、です。

考えて少し試してみて本当はそんなにやりたくなかったかも、と思い返すことだってありますからね。

みなさんには、自分の将来をどう生きて、どういう人生を送っていくのか考えていってほしいです。

私も模索中です、考えるだけでも人生は広がっていくのだと最近思うんです。

そして、もっと早くから始めていればよかったとも思っています。

若いうちほど、やりたいことに向かっていける力が備わっています。

40歳を手前にして、体力も落ち、頭の回転もずいぶん遅くなってきました。

自分らしくて自分の望んだ人生を送ってほしいです。

だいぶ年上の先輩からのアドバイスです(笑)

どうにもしんどい時は逃げてもいいんです

散々エールを飛ばしてきましたが、どうがんばっても、気持ちを切り替えようとしても頑張れないときもあるでしょう。

信頼できる先輩や師長さんに相談しても何も変わらないときは、異動をお願いしたり、転職も考えていいと個人的には思っています。

精神的にきつくて診断書をもらって休職しても、もし異動もせずまったく同じ職場に戻ってくるのはなかなか辛いと思うんです…。

いちばんはあなたの心身の健康ですからね。

ただ経験があまりない中で転職となってしまうと、かなり良い職場ならまだしも、看護の業界は似たようなところが多いんじゃないかなという印象です。

新しいところでやっていくのが辛くなってしまうかもしれませんので、慎重に考えてほしいなと思います。

色んなことをやらかしてきて、何度も辞めたいと思ったし、時には死んでしまいたいと思い鬱になりかけたこともありました。

でも結局辞めずに、逃げずに来たのは私のある意味財産です。

どうか皆さんの今働いている場所が、頑張れる職場でありますように。

でも、もうどうにもダメとなったら、自分を守ってください。

人は人。

自分の人生を大切にしっかりと考えていってください。

新人さんに伝えたいことを書いてみて

めちゃくちゃに長くなってしまいました。

伝えたいことを考えいると、あとからあとから湧きだすように伝えたいことが出てきます。

看護師の仲間にせっかくなってくれて、これから希望溢れる人生を歩みだした皆さん。

分かりにくいものもあるでしょうし(単に文が下手で(;^_^A)今読んでもわからないこともあるでしょう。

なにか皆さんの気持ちの助けになってくれたらと願っています。

いつも応援していますよ。

15年目になって新人状態になった私もがんばりますね。

いっしょに成長していきましょうね。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

看護学生さんにも向けたメッセージもまとめています。

参考記事:看護師になる前に何かした方がいい…?新しい環境と自分の人生のためにやっておいた方がいいこと。15年目になって伝えたいメッセージ

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りっちゃん

Another Neighbors=「もうひとつの隣人」 物理的な隣人はいくらでもいるけれど、誰なのかどんな人なのかわからない時代です。 私は、遠く離れていても側にいるような温かい「隣人」になりたい。 として温かい心のやり取りをしたい。 看護師として、地域での経験を通して、「人と人との温かいつながり」を作っていきたい。 でも私自身の大好きなものもいっぱい語って、私の人となりを知ってほしいなあと思います。
プロフィール

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