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新人看護師さん、看護学生さんへ

先輩看護師&指導者に報告・相談するのが怖い…もらう側の目線で新人さん、学生さんにアドバイス

15年間急性期病棟で働いてきたママナースです

報告・相談するのって、若い看護師さん、特に新人さんや学生さんだと怖いですよね…。

「怒られるんじゃないか」

「きつく言われるんじゃないか」

「何を報告したらいいか自信がない…」

「最後まで聞いてくれないんじゃないか…」

いろんな心配が頭をよぎり、緊張しますよね。

だからといって、言わずにいたら「どうして報告しないの?」とか「どうしてもっと早く相談しなかったの?」とあとで怒られることになり…。

私も若いころはうまくできるかビビりまくってました

とくに怖い先輩や指導者さんには緊張しすぎて、うまく話せなくて怒られましたね…。

(本当はね、ビビらせて報告もらえないような状況にしちゃいけないんですけどね。)

先輩になり実習指導者を経験するようになり、報告・相談を受ける側になって思うことがあります。

どういう報告をもらえたらありがたいのかしら?

日勤リーダーや夜勤リーダーをやっていると常に報告をもらいます。

「この情報は知りたい、その情報はいいかな…。」

「もっとうまく言えたらわかりやすいなぁ。」

「いやちょっと待てよ、それでどうしてほしいのかな?」

…なんて気持ちになり、アドバイスをしてきました。

どんな報告・相談がわかりやすくて、ありがたいなと思ったか振りかえり、先輩看護師をイラっとさせにくい伝え方を試行錯誤…。

職場の風習みたいなものや先輩の好みには違いがありますし、欲しい情報だったり、言い回しの良い悪いも好みがあるので、参考程度にしてほしいです。

あくまで私の経験と主観です…!

でもでも、

少しでも報告する時の緊張が減ったら嬉しいです

最初に「何について」の報告かを伝える

先輩に何か報告・相談をしたいときは、一番に「何を報告・相談したいのか」から伝えましょう。

15年働いてきて思うのですが、看護師さんってとにかくせっかち(;'∀')

のんびり屋の私もずいぶんせっかちになりました

早く結論を出したがってしまうので、まず相手には「何について」の報告・相談なのかを伝えましょう。

  • 「〇号室の○○さんが腹痛を強くを訴えていて鎮痛剤を使えばいいのか迷っています」
  • 「○○さんの尿量が少なくて、様子を見てもいいのかわかりません」
  • 「○○先生からの点滴のオーダーについてわからないことがあるのですが…」

こんな感じでしょうか。

報告を受けた先輩看護師の頭の中で、「○○のことなんだな…」とイメージがつきやすく、その後の報告も伝わりやすくなるはず。

先輩看護師は自分の抱えている業務との優先順位を入れ替える必要があるのか、状況によっては他のスタッフにヘルプを頼むのか早く判断したいのです。

何を報告したらいいかわからないところもあると思いますが、困っていること、不安に思っていることを1番に伝えるようにしましょうね。

先輩看護師の業務も気づかう

先輩たちも他に仕事があり、報告したいタイミングで手が離せない要件を抱えているかもしれません。

報告の次に気づかう言葉も添えましょうね。

  • 「〇号室の○○さんの血圧が低くてとても心配なのですが、今報告してもいいでしょうか」
  • 「○○さんの件で非常に不安なことがあって、お忙しい所申しわけありませんが、相談してもよいでしょうか」

声をかけるときに最初に「今、お時間ありますか?」だと「ちょっと待ってね」と返事がきやすいですよね。

まずは「何を報告・相談したいか」を伝えつつ、気づかいの言葉を入れましょう。

…難しいですね…(;'∀')

先輩との良好な関係を築くためにも頑張ってほしいです。

先輩も人間ですから、「報告だけして手伝わせておいて、何とも思ってないのかしら…」なんて思っちゃう先輩もいますので(;'∀')

そこまで気が回らないくらい、皆さんも焦っていたり報告・相談することでいっぱいいっぱいだったりしますよね。

でも、そこまで考えられない先輩もいますからね…( ;∀;)

残念なことですが、先輩もなかなかに手一杯なこともあります。

いち社会人としても気づかえる言葉が出せたら、「あ~えらいな~」なんて、特に新人さんや学生さん案ら私は感動しちゃいます。

言いづらいけど早めに報告・相談しよう

報告・相談って緊張するし、なに話したらいいのかわからなくてあと回しにしたいですよね。

すっごくわかるのですが、「あれなんか変…」「このままにしておいていいのかな」「そうやったらいいかわからない」

なんてことを残しておくと、ずっとモヤモヤして不安ですよね?

不安な気持ちは他の業務もうまく回らなくなってしまうので、早めに解決したいところ。

先輩たちも早めに教えておいてもらった方が、自分の業務にフォローする分も組み込みやすいので助かります。

業務終わりギリギリだと残業にもなってしまうので、どうしてもっと早く教えてくれなかったの?という気持ちにもなってしまうのです…。

それに、報告・相談がないと、「あの子はなにしているかわからない」なんて気になってしまい、先輩たちは不安に思います。

何より患者さんの安全のためによくないですよね。

勇気を出して報告・相談してほしいです。

報告・相談しやすい雰囲気とか、仕事が落ち着いていたらいいですよね…。

心の底から応援しています!

自信がない、不安なこと、わからないことは素直に伝える

報告・相談の中で先輩からいろいろ質問を受けたりしますよね。

わからなかったり、自信がないことは無理してわかったように振る舞ったり、自信があるように見せなくていいです。

「そんなこともわからないの?」とか「勉強ちゃんとしてないの?」なんて言う先輩がいたら怖いですよね…。

でも、だいたいあとでボロが出て、もっと辛い目に合う方が多いです。

先輩も言い方気を付けてほしいよねぇ…

もしくは先輩から「ちゃんと理解しているのかな…?」「この子大丈夫かな…?」「わかってるって言っちゃう子なのかな…?」なんて不安に思われてしまうことも。

質問を受けたときには「全然わかりません」とは言わないようにしましょう。

「ここまではわかるのですが、ここからは自信がありません」と言うようにすると、先輩もどれくらい理解しているのか、どれくらい実践できそうかわかります。

それに、「この子まったく勉強していないのかしら」とか「全然理解していないのかな」などと思われません。

15年働いた私ですら、自信がないことばかり。

わからない時はわからないって言いますし、不安な時は相談していますよ

だってわからないものはわからないんだもん、もう少し若いころは恥ずかしさもありましたが、年を重ねて言えるようになったところもありますね。

医療は日進月歩。

どんどん覚えることも増え、年とともに忘れることも増えました(笑)

何より患者さんの安全を守るため、自分の恥は捨てることにしています…!

具体的な数値、正確な時間を伝える

これもとても大切です!

具体的に数値を伝えましょう。

例えば「尿量が少ない」よりも「尿量が〇時間で○○mlしか出ていません」とか「1日〇mlだったのですが昨日は〇mlでした」と数値をいれましょう。

相手にも具体的に伝わります。

痛みについても疼痛スケールだったり、痛み止めの頓服を何回くらい使ったのかなど、より具体的に、数値化して相手にも伝わりやすいように心がけてほしいです。

人によって「多い、少ない」「大きい、小さい」などは感覚が違いますもんね。

具体的な数値を聞いて「うぉおおぉ、それはやばい!すぐ医師に報告しよう!」ってなることもありますドキドキ

あとは時間!

「昼食後、痛み止めを内服して痛みが軽減しました」「朝食前にトイレにいってからまだトイレにいっていません」

…はて、何時のことだ…?

と思ってしまいます。

正確な時間を24時間法で教えてほしいです

病院は24時間動いていますから、「1時」と言っても「夜中の1時」も、「昼の1時」も思い浮かんでしまうのです。

「13:00に○○を内服して痛みが軽減しました」

頓服の内服は時間を空けて次の内服ができるのか判断したいので時間を知っておきたい…。

「6:00にトイレにいってからまだ排尿がありません」

相談をもらった時間が10時ならまだ様子を見ようかなとなりますが、15時だったらちょっと考えますよね。

点滴ガンガン入れている人だったら「1回トイレすすめようか」とか、「導尿する…?」とか頭に浮かんできます。

具体的な数値、正確な時間、とっても大切ですよ~

意識して報告・相談していればできるようになりますよ!

自分のアセスメントも必ず入れる

報告・相談の中には自分なりのものでいいので、アセスメントも伝えましょう。

バイタルサインだけ報告する、心配なことだけを相談されても、「で、どうしたいんだろう?」、「それで、どうしてほしいんだろう?」とクエスチョンマークが浮かんでしまいます。

最初は漠然と不安や心配を伝えるのだけでも精一杯かもしれませんが、少しずつ得た情報をアセスメントして先輩に伝えてください。

先輩は「ちゃんと考えているんだな」とか「こう考えられるとさらにいいな」とか思ってくれますよ。

尿量の話ばかりになってしまいますが、報告の例として…

  • 「尿量が本日○○mlで昨日は○○mlで本日は減少しています。水分をあまりとっていなかったようなので、飲水をすすめていきます」
  • 「尿量が昨日よりも○○ml減っています、昨日点滴が抜けたからだと考えていますが、先生に報告したほうがいいでしょうか?」

アセスメントって聞くだけで、「難しいな…」って思ってしまうかもしれません。

最初は簡単でもいいんです、考えることを繰り返したり、経験を積むことで深くアセスメントができるようになります。

もちろん学習して知識をつけることも大切です。

アセスメントができて、根拠をもって看護ができるようになってくると楽しくなってきますよ。

報告・相談することで先輩のアドバイスをもらうこともアセスメント力をつけられるようになります。

ぜひとも頑張ってくださいね!

怖い先輩は人格に問題あり

この記事を書いていて、「もし職場に怖い先輩がいたら報告するのが辛いよな…」と思っていました。

何かにつけて「そんなことも知らないの?」とか「全然できていない」とか言っちゃう先輩いるんですよね…。

「自分のときはもっと厳しくされていた」とか考えていたり、気分の波が激しい先輩もいたり。

仕事が1人でできない頃は、気軽に相談できないとすごく心配で怖いですよね。

もともと人格に問題がある先輩は何してもきつい言い方しかできないので、仕事だけの関係と思って最低限の関わりで物理的に離れましょう。

どうにも無理な時もありますよね。

そういうときは師長さんや主任さん(副師長さん?)にも相談してみてください。

上司が親身になってくれなければ異動をお願いしてもいいと思います。

1年目に色々あって4カ所くらい異動になっても、最後にいきついた私の病棟で何年も働けた子もいました。

合う職場、合わない職場がそれぞれにあるのです。

一通り努力しても合わなければ、あなたが悪いわけではない。

ただ、厳しい先輩の中にも、あなたのことを思っているのか、ただひどい人なのかは見極めてほしい。

「厳しく指導してもあとでフォローしてくれる、なんやかやでいろいろ実践させてくれる、人格を否定するようなことは言わない。」

そういう先輩は大切にした方がいいです、忙しい中指導に時間を割いてくれて、嫌な役を買って厳しくいってくれる先輩はなかなかいません。

ある程度働けるようになったとき、その人のありがたさがわかる時が来ると思います。

逃げた方がいいのは、

「人格否定するようなことをいう、厳しく言うだけでなにもさせてくれない、フォローもしない、いつも怒ってくる、挨拶しない」

看護師以前に人として問題がある人です。

そういう人はいつか痛い目みます。

15年間働いてきたママナースが断言しますよ。

でもね、そんな先輩も新人のころがあって苦労したはずなんですけどね。

きっと若いころ辛い目にあったのかなと思いますが、同じことを繰り返してはいけないんですよね…。

なんて思いを馳せてしまいます。

自分が嫌なことを人にしてはいけないですよね

もし皆さんがそんな先輩にあたっても、自分の後輩には同じことをしないようにしてほしいです。

ちょっとでも働く環境が良くなってほしい…。

参考記事:先輩看護師の指導が辛い…。「指導」なのか「いじめ」なのかを見分ける方法を考える、簡単に辞めないでほしいんです

まとめ

最後は思いっきり話がそれてしまいましたが、いかがでしたでしょうか?(;'∀')

自分が報告・相談ってすごく緊張したなって思いがあったのと、報告したそうな若い子の視線を感じ「緊張してるな…」と思っていました。

それで今回の記事を書いてみましたが、何か参考になったり、緊張が少しでも減ってくれたらいいな、と思います。

緊張が減るというよりも、報告の仕方がこうしたらいいのか、とか先輩の気持ちもわかると対策が立てやすいでしょうか?

少しでも新人さん、若い看護師さんが報告・相談しやすくなってほしいです。

報告・相談に限らず、何か質問や相談したいことなどあれば、お問い合わせからどうぞ!

ここまで読んでくださってありがとうございました!

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りっちゃん

Another Neighbors=「もうひとつの隣人」 物理的な隣人はいくらでもいるけれど、誰なのかどんな人なのかわからない時代です。 私は、遠く離れていても側にいるような温かい「隣人」になりたい。 として温かい心のやり取りをしたい。 看護師として、地域での経験を通して、「人と人との温かいつながり」を作っていきたい。 でも私自身の大好きなものもいっぱい語って、私の人となりを知ってほしいなあと思います。
プロフィール

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