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新人看護師さん、看護学生さんへ

先輩看護師の指導が辛い…。「指導」なのか「いじめ」なのかを見分ける方法を考える、簡単に辞めないでほしいんです

看護師の世界は、ストレスの大き「すぎる」世界です。

SNSを見ていると、「辞めたい」「休みたい」「お局が…」などマイナスな発信ばかりが目につきます。

辞めたくなる気持ちはとてもわかります。人生において得られるものも非常に大きい仕事ですし、生活もかかっているので簡単には辞められませんよね。

少し落ち着いて考えてほしいのが、「指導」なのか、もしくは「ストレス発散やいじめの対象」にされているのかどちらなのかということ。

言葉がきついのは褒められたものではありません。

が、よくよく考えたら「指導」だったのを、「嫌だ」、「辛い」、「否定されている」と思ってしまっているパターンもあると感じています。

「指導」なのか、「いじめ」なのか…?

「指導」なのに逃げてしまっては、いずれ誰も指導しなくなってしまうでしょう。

経験年数が増えれば今まで聞けたことも聞けなくなってしまいます。

先輩からの「指導」がただあなたに意地悪をしたくてやっているのか、見分け方をいっしょに考えてほしいです。

そして、せっかく看護師として歩みだした道を簡単に辞めないでほしいと思うのです。

「指導」は相手のことを考えてするもの

指導をするのは、指導する人のことを考えてするもの。

  • あなたに成長してほしい
  • あなたが間違って覚えたままで、あとになって辛い思いをしてほしくない
  • 働く上での不安が少しでも軽減してほしい
  • 効率的な方法を知って働きやすくなってほしい

私はそんな考えの中で指導をしています

あなたの意見や気持ちを聞かずに、自分の考えを押し付けたり、口汚く頭ごなしなのは指導ではありません。

人格否定をするような言葉がある場合、それはいじめです。

「指導」という名で弱い立場の者に当たり散らしたり、あなたを思うように操作しているのです。

「指導」なのか「いじめ」なのか。

見分け方のポイントを考えてみました。

あなたを指導する先輩看護師はいかがでしょうか?

先輩看護師はあなたの意見を聴いてくれますか?

先輩看護師はあなたの意見を聴こうとしてくれますか?

もしあなたが失敗したとします。

先輩看護師は頭ごなしに注意したりしないでしょうか?

失敗したいきさつや、あなたの気持ちや意見を聴いてくれるようならば、あなたのことを考えようとしてくれていることがわかります。

頭ごなしに注意するのは指導とはいえません。

ただ恐怖を与えるだけになります。

あなたの失敗の責任をとったりフォローするのが面倒、なんて気持ちがうかがえます。

先輩化看護師はあなたの現在の状況を把握しようとしてくれるでしょうか?

あなたが新しい技術に挑戦するとき、あなたの学習度や経験回数を確認してくれるでしょうか?

いきなり「これやって」と業務を振られるのは、とても不安なもの。

あなたが「経験がない」「不安だ」と言っても何もフォローしようと努力してくれないのは、あまりあなたのことを考えていないと思います。

確かに病棟は忙しく、ゆっくり指導できる余裕はないかもしれません。

未熟なあなたを考えなしに「とにかくやればいい」というのは意地悪に感じるうえ、患者さんに対しても誠意があると思えません。

先輩看護師がまだ指導し始めたばかりならば、指導の仕方が単純にわからないからかもしれません。

ベテランナースほど考えずに業務を投げるのは悪意を感じ、不信感が沸いてしまいます。

先輩看護師は失敗したときの指導を他の人がいるところでしていませんか?

もしあなたが失敗したとして、他のスタッフがいる前で大きな声で注意していないでしょうか?

失敗しただけでも落ち込んでしまうのに、大きな声で注意することで他のスタッフの注目を浴びるようなことになればさらに辛くなってしまいます。

普段の指導は他のスタッフがいる所でも構いません。

指導される側がまわりに知られたくない内容のとき、基本的には1対1で指導するべきなのです。

本人のことを思うならば、極力まわりに聞かれないように配慮しようと考えるもの。

見せしめのように注意するのは、指導とはいえないのです。

先輩看護師はきつく指導したときにあなたへのフォローがありますか?

医療現場は常に何が起こるかわからない、緊張し刻一刻と状況の変わる現場です。

緊迫したときに思わずきつい口調で注意してしまうかもしれません。

先輩看護師も人間です、感情があります。

救急の現場や切羽詰まっていて余裕がないときに思わずきつく言ってしまうこともあるでしょう。

また、あなたに対して成長してほしいと熱くなってしまい、きつく言ってしまうこともあるかもしれません。

優しく指導するだけでは、経験年数を重ねたときに年数の割に動けない、働けないなんてことも出てくるからです。

厳しく指導してしまう気持ちもわからないでもないのです

驚くかもしれませんし、あなたの余裕もないと思います。

ですが、先輩の状況も考えられると、自分の気持ちが少し楽になると思います。

あなたのことを考えている先輩なら、あとでフォローしてくれたり、常にきつい口調ではないと思います。

もともときつい口調の人もいます。

初めのころは、怖くなってしまうかもしれませんが、あなたを思いやる声掛けや、挨拶を無視したりする人でなければ、「口調がもともときつい人なんだな」と認識しておけばいいでしょう。

先輩看護師はあなたの成長をほめてくれますか?

あなたのことを思って指導してくれる先輩は、あなたの成長を喜びます。

指導して頼もしく成長していく若い子たちをみるのは感動します!

「よくがんばっているね」、「できることが増えたね」、「成長したね」…

なんて言葉をかけられたらうれしいですよね。

あなたのことを思って指導すれば、自然と声をかけたくなるものです。

いつまでたっても変わらず、注意ばかりをする人はあなたのことを考えていないと思います。

「指導」と「いじめ」とは見分けがつきにくい

「指導」と「いじめ」の見分けるポイントをいくつか挙げてきました。

「いじめ」というと強い言葉であまり使いたくないのですが、やっぱり人格否定や弱い立場の人をなんのフォローもせずに注意し続けるのは「いじめ」だと思います。

ただ看護師になったばかりや若いころ、いっしょに働き始めて間もない人とはどんな人なのかもわかりません。

それに仕事自体こなすのに必死で、先輩看護師に助けてもらい相談もしたいものです。

先輩看護師から「指導」と受けたとき、「否定された」、「ひどい言われ方をした」、「いつも怒られる」…

新人さんや経験がまだ少ない看護師さんはそう感じることもあるでしょう。

いつも行動を確認され、指導され、とても窮屈ですよね。

指導や指摘が続くと、まるで自分を否定されているのではないか、と考えることもあると思います。

受けた言葉をそのまま受け取るのではなく、相手の背景を想像するともしかしたら悪意があって言ったのではないのかもしれません。

「先輩はどういう思いで指導をしてくれたんだろう」

「どうしてあんなにきつい言い方なんだろう」

「私のことを嫌ってあんなことを言っているんだろうか…?」

と、どこかで考えられるようになれるといいなと思います。

毎日が、一瞬一瞬がせいいっぱいで難しいでしょうが…

先輩看護師はもしかしたら他に大きな仕事を抱えていて、ものすごく焦っていたのかもしれません。

一生懸命育てようとして、いつかどこかで辛い思いをするようなことがないように考えてくれているかもしれません。

遅くまで残っている新人さんといっしょに残ってくれたり、最後の最後には助けてくれる先輩かもしれません…。

私事ですが、新人のころ、いつも厳しく細かく指導する先輩看護師がいました。

その先輩のことがとても苦手に思っていましたが、気づけば遅くまで付き合ってくれたり、なんやかやで助けてくれました。

今思えばあの時の指導がものすごく自分の中で生きていて、何度も自分を助けてくれました。

当時はとても辛かったのですが、今では感謝しかありません。

人に教えることはものすごくパワーのいることで、先輩たちからしたら自分でやった方が早いのです。

自分の仕事を抱えながら、指導する人がやるのを待たなければならなくて、忍耐が必要です。

口うるさく感じることもあるでしょうが、そんな先輩は実はすごく貴重な存在です。

「指導」をしてくれる先輩とただストレスを発散する先輩とを間違えずに、簡単には辞めないでほしいなと思ってしまうのです。

ただ日ごろの鬱憤を発散しているだけ?当たっているだけかもしれない

注意しなければならない先輩もいます

あきらかに人格否定をするのは指導ではありません。

見分けるポイントであげたように、自分のストレスを弱い立場の新人さんに当たるのはどんなに仕事ができても、人として大問題。

自分の弱さ、器の小ささを公言しているようなもの。

ストレスの多い看護師の現場はメンタルが嫌でも鍛えられ、キツくなってしまいます。

どんなに仕事ができても、理不尽に叱ったり人格否定をするのは看護師以前に人として問題です。

そんな人がいたら、師長さんや副師長さんなど上司に相談してください。

動いてくれない上司なら、転職も考えていいです。

あなたの心を守ることが1番、物理的な距離をとるしかない。

本来なら加害者が異動、転職してほしいのですが…

指導との判別は難しいかもしれません。

でもあなたの人となりや、姿のこと、性格のことを指摘するのは指導ではありません。

あなたのことを考えているかどうか、私はすごく大切な視点だと思っています。

簡単には辞めないでほしいんです

最近の風潮として、嫌ならやめればいい、場所を離れればいい、と言われることが多いです。

転職を進めるサイトも非常に多い。

なぜなら転職サイトに流せば、1人あたり紹介料が手に入るからです。

確かに転職も手だと思います。

だけど逃げ腰になっているときに、ただ逃げるだけでは、転職した先でも同じことが起こりえます。

人が集まるところには、だいたい同じような人が現れます。

集団ができると2割は仲のいい人、他の2割に苦手な人、残りはどうでもいい人…なんて法則もあります。

特に新人ナースで数カ月で辞めてしまうと、経験が積まれずにその後の評価や就職のときにケチがつきます。

すっごく悩むのですが、まずは上司に相談、看護部に相談、異動願いを出すところからできたらいいな…と思います。

病院の規模ややり方、上司との相性もあると思いますが…。

やることやってもダメなら、あなたが逃げるのではなく「決めて」転職を考えましょう。

あなたが手を尽くしても、この病院は「私の働く価値のある病院ではない」と「決める」のが大切。

逃げるんじゃないと、思えることがあなたの自己肯定感を下げずにいられるのかなと考えます。

同じ看護師の仲間ですから、ずっと応援しています。

看護師の道は無数にあって、看護師じゃない道だってあります。

あなたがあなたの道を切り開いてください。

指導がなくても一人で働けるようになれば、ずいぶんと楽になれます。

そして、ストレスを弱い立場の人に発散するような看護師にはならないでください。

心から、応援しています!

ここまで読んでくださってありがとうございました!

参考記事:ナース人生のスタートでこけたくない!看護師になる前の心構えと勉強しておいた方がいいこと

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りっちゃん

Another Neighbors=「もうひとつの隣人」 物理的な隣人はいくらでもいるけれど、誰なのかどんな人なのかわからない時代です。 私は、遠く離れていても側にいるような温かい「隣人」になりたい。 として温かい心のやり取りをしたい。 看護師として、地域での経験を通して、「人と人との温かいつながり」を作っていきたい。 でも私自身の大好きなものもいっぱい語って、私の人となりを知ってほしいなあと思います。
プロフィール

-新人看護師さん、看護学生さんへ

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