※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

地域包括支援センターで働く看護職としてのつぶやき(介護とか退院調整とかも)

看護師が知っておきたい退院支援と介護保険のこと【介護保険でできること編】

看護師として介護保険の存在は知っているものの、具体的に理解していませんでした。

退院支援カンファレンスや退院調整ナースに「介護保険を申請した方がいい」と言われ、家族に伝えて申請のお願いをするものの、「なんか便利なサービスがあるのね」、くらいにしか思っておらず…。

退院支援はとても大変だし、いろいろ勉強したいな…

なんて思っていたところで、R3年度から地域包括支援センターに異動になりました。

ほとんどわからない状態から、介護保険のサービスを調整する立場になっています。

退院支援で苦労している看護師さんはとても多いと思っています。

介護保険もなんとなくしか知らない…なんて私と同じ仲間がいると信じています!

今回は介護保険でできることを、簡単ですがまとめてみました。

「介護保険のこんなサービスがあるから申請した方がいいよね!」って理解して申請を家族にお願いできるようになったら嬉しいです(*´ω`*)

私の学びにもつながります!

介護保険サービスでできること

介護保険のサービスは「介護を必要とする高齢者がサービスを利用する際にお金の補助をしますよ」というサービスになります。

基本的にはサービスの総額の1割を利用者さんが負担するのですが、前年度の年収によっては2割、3割と負担が増える場合があります。

高齢でも仕事をしていたり、株の取り引きとかしていたりすると3割の方とかいますよね

土地を売って一年だけ負担が増えているときもあり、「負担割合証」という負担割合の証明証を見させていただいて、びっくりすることがあります。

少々脱線しました、どんな介護サービスがあるのか順に紹介していきましょう!

今までのサービスにつなげた経験をもとにお話していきます!

訪問型のサービス

介護保険のサービスは何がなんだかわからなくなりますよね。

大きく分けて「訪問型」、「通所型」、「施設型」とまず分けてみるとわかりやすく思います。

そのほか福祉用具や住宅改修など現物の購入、レンタル…と覚えています。

これからお話するのは、「訪問型」のサービスは利用者さんの家に来てくれるサービスになります!

訪問介護(ヘルパーさん)

よく耳にするヘルパーさんは「訪問介護」になります。

介護福祉士やヘルパーの資格をお持ちの専門的な方が入ってくださいます。

調理、買い物、掃除、入浴介助、排泄介助などなど…。

基本的には本人「だけ」の生活上の援助をするので、ご家族の分までいっしょにご飯を作る…とかはできません。

家族みんなが使うトイレも掃除できません。

同居のご家族がいる場合、利用できないないことになっています。

ご家族も病気だったり、要支援・介護などの理由があれば利用できます!

「生きていくために必要な援助をする」ので、草むしりをするとか、ペットのお世話、窓ガラス拭きもできません。

利用者さんが自立して生活できるように支援する」のが介護保険を利用したヘルパーさんのお仕事です。

みんなの介護保険を利用するので、サービスを利用する条件がなかなか難しいです。

ケアマネさんに相談してもらうのが一番早いかな、と思います。

介護保険を利用してできない部分は自己負担でできる一般的なサービスも盛り込むことも考えます。

ご飯が買いに行けなければ食材配達を頼んだり、配食を頼んだり。

1回1時間くらいの時間しか利用できないので、通院介助をしてもらいたいなら1時間いくらで援助してもらうとかですね

お金との相談ですね…(; ・`д・´)

要介護度と自治体によってはタクシー券がもらえるとか、無料バスがあるとか…。

訪問介護(ヘルパー)さんについて、もっと詳しく知りたい方はこちらがわかりやすいページでしたよ!

LIFULLの「訪問介護とは?サービスの利用方法と費用

訪問リハビリ

利用者さんの自宅にリハビリの先生が訪問して、リハビリを行ってくれるサービスです。

身体状況や病状などによって、通院やデイサービス・デイケアなどに行くのが困難な方に当てはまります。

ご自宅の状況に合わせて、生活動作の確認や指導をしてもらえたりするのが大きなメリットですね。

住宅改修、杖や歩行器などの福祉用具の利用方法、ベッドからの起き上がりや立ち上がりなど、自宅でのリハビリだからこそ可能になります。

時間が40分~60分ほどになるので短いなと思う方や、機械を使ったリハビリをしたい方はデイサービスやデイケアに行かれた方がいいかな、と考えます。

介護保険でも医療保険のどちらでも利用できますが、医師の指示が必要などの条件があるので確認が必要になります。

入院患者さんで退院後に利用するなら、リハビリの先生が手配してくれるのかなと思います、私が働いているときはそうでした!

厚生労働省のページに「訪問リハビリテーション(PDF)」のページがありましたよ。

まだサービスの調整をしたことがないのでうっすらでごめんなさい…

訪問看護

よく聞く訪問看護ですが、こちらも介護保険、医療保険ともに利用できますが、どちらか一方の利用が原則で介護保険が優先されます。

でも色んな条件で併用がいいとか、疾患によっても様々…

それぞれ利用の条件があるために、よく確認してどちらの保険を利用するか決める必要があります。

介護保険を利用するなら、ケアプランも必要になるので担当ケアマネさんがいれば依頼が必要です。

…が退院直前で、介護認定も出ていない状況で、たくさん訪問してもらいたいのなら「特別訪問看護指示書」を医師に追加で出してもらって医療保険で利用するパターンが多いかもしれませんね。

「特別訪問看護指示書」は14日間週4回以上利用できるよ、という指示書で、末期の癌や退院直後で何度も見に行ってほしい…といったときに便利です。

訪問看護の利用はすごく複雑!勉強します!

そして、訪問看護師さんに動いてもらうためには医師に「訪問看護指示書」を作成してもらい、その指示書に従って看護師さんたちが患者さんのもとで看護や医療処置をしてくれます。

訪問介護(ヘルパー)と異なるのは医療的側面が強いことですよね。

傷の処置やインスリンの管理などの医療処置、薬の管理や、病気の相談などなど。

病状的に看護師が見守りながら入浴介助した方がいいこともあります。

自宅に看護師さんが来てくれるのはとっても心強いですし、退院後にお願いするのもとても安心ですよね。

利用にあたって、保険や週何回利用できるか、指示書の作成、料金などのいろんな条件があるので、退院調整看護師やケアマネさんと相談しながら利用の導入をしていきたいものです。

いつかしっかりまとめたいと思います!!(ひたすら勉強中!)

訪問入浴

家での入浴が難しい方に、浴槽など持ってきてくださって、入浴の介助をしてくださいます。

実父が癌の闘病中に利用しましたが、リビングにお風呂が組み立てられ、入浴の介助をしてもらいました。

看護師を含めて3名くらいの方が訪問し、本人の状況や入浴中の体調を確認しながらお風呂にいれていただけます。

自力で入浴が困難、本人の体調の変化が激しかったり自宅の浴槽が狭く家族の支援があっても厳しいなどの条件があります。

すごく上手にほぼ寝たきり状態の父をお風呂に入れてくれました!

ストーマや貼付型の麻薬をつけてても、看護師さんが来てくださって安心でしたよ!

…とまだサービスに私がつなげていないので、これから経験したらもっと詳しく記載していきたいです。

通所型のサービス

利用者さん自身がサービスを受けに出向いていくのが、通所型サービスになります。

送迎付きのところがほとんどで、移動手段の限られる高齢者が多いのでとってもありがたいです!

通所介護(デイサービス)

デイサービスはよく耳にしますよね。

ご高齢の方が1日中レクリエーションや簡単な体操やゲーム、お風呂に入ってご飯を食べて…なのんびりしたイメージをされる方が多いのではないでしょうか。

地域包括支援センターに異動してびっくりしたのが、

デイサービスって場所によって特色が全然ちがうーーー!!!

んですよね!

想像通りのデイサービスもあれば、運動に特化して理学療法士さんや作業療法士さんがきちんといて指導してくれるところもあります。

カラオケ設備をそろえてカラオケを歌ったり、なんなら歌手を呼んで歌ってもらうところもあってびっくり!

時間は午前・午後の半日か、1日がほとんどですが数時間のところもあります。

朝から行けばお昼ご飯があるよとか、入浴の援助もできるよ、とかバリエーションがめちゃくちゃあります。

利用者さんの性格に合わせて、相談しながら選択していきますよ。

見学や体験できるところが多いのでまずは見学と体験からします

自治体によってずいぶんサービスに違いがありますから、一概には言えませんが、事業所のそれぞれの特色を知っておくのも大切なことだなあと思います。

紹介して、体験してもらって、契約して利用していく形になるんですね

介護認定が出るのを待ちながら体験をしたり…なんて利用するまでには結構時間がかかります…

通所リハビリテーション(デイケア)

デイサービスと混同しがちなのがデイケア。

思いっきり混同しています!!(勉強中です)

個人的な覚え方としては「デイケアには医師がいてデイサービスよりもリハビリに特化したところ」なんて思っています。

私の勤務地ではかなりリハビリに特化したデイサービスもあるので、デイケアはさらに専門職も多く、医師もいるところかな…と想像しています。

「何かの疾患があって入院中にリハビリを行っていた」⇒「回復期やリハビリ病院への転院はしなくてもいいけど入院中のリハビリは少し継続した方がよさそう」or「自宅退院希望が強いが日常生活もなんとかできそうだけど、リハビリの継続はした方がよさそう…」

みたいな方に向いているのではないかと考えています。

医師の病状確認やリハビリの指示ももらえ、リハビリ専門職が計画を立ててしっかりとリハビリに取り組んでくれ、必要なら入浴介助、食事介助も行ってくれるます。

とにかくリハビリメイン!と覚えておきます!

ショートステイ

これもよく耳にする、ショートステイですね。

介護をされるご家族の負担軽減や、ご家族の体調が悪く入院してしまったとき、施設の空きを待っているときなど、さまざまな理由で利用できます。

要介護度によって宿泊できる期間が異なったり、利用者さんの状況によってどのショートステイを利用するのか検討する必要があります。

ショートステイもつないだことがないな…経験のないことが多くてハラハラしてきましたよ…(; ・`д・´)

退院してすぐにショートステイの話はあまり出ないかなと思いますが…。

退院先に施設を検討している場合、空き待ちで一時的に利用することはあるかもしれませんね。

ただ介護認定があるか、申請していて絶対介護認定が出そう!って患者さんならいいですが、認定がないと使えないですし認定出るのを待てなかったり、認定出なかったら自己負担でお金なかったら大変なことになるので、いろいろ考える余地があります。

ややこしいですよね(T_T)

だからこそのケアマネさんが必要!ってすごく思います。

施設型のサービス

退院時に「施設に入る」という方もいらっしゃいますよね。

施設と言っても「介護保険を利用して入る施設」にはいろいろな種類があります。

さらには、「自分でお金を出して入る施設」、「簡単な見守りくらいはしてくれる高齢者用の住宅(介護保険のサービスは外付け?)」、「療養型の病院への転院(病院だから医療保険)」とか、正直こんがらがります(T_T)

職務上いつかしっかりと把握したいところで、記事にまとめたいとは考えています。

・・・が、まだまだ追いつきませんのでポイントを簡単にまとめます。

施設に入ることを検討する時ポイントになるのが

  • 自分で身の回りのことはできるか(要介護度)
  • 医療処置は必要か
  • お金は月々いくら払えるか(入居費用も必要になるかも)
  • 終のすみかにするかどうか(介護度が上がるといられなくなるかもしれない)
  • 入居する地域はどうするか

などがあげられます。

それぞれの条件を合わせ、本人や家族は見学に行って施設の設備や雰囲気などを実際に知って決めた方がいいです。

一度入居したらすぐに移動できるものではないですしね(T_T)

施設のことはすごく複雑です、退院支援看護師さんにお任せできるといいですよね。

地域包括支援センターでも、一定の地域を担当しているので地域外のことや自治体から離れた情報はわからず、施設を紹介する事業所を利用者さんにご紹介することもあるくらいです。

上記にあげたポイントだけでなく、本人・家族の細かい希望や意向、こだわりも無料で相談してくださいます。

少しずつ知識積み重ねていきます…!

福祉用具貸与・住宅改修

ADLが落ちてしまって、杖を利用したい歩行器が欲しい、家に段差が多いから手すりが欲しい…

なんてことはよくありますよね。

介護保険のサービスの中には「福祉用具貸与」といって杖や歩行器のレンタルや、シャワーチェアなどの購入に補助金が出るサービスがあります。

また、住宅の壁に手すりをつけたり、玄関先にスロープをつけるといった住宅改修にも補助金が出ます。

福祉用具貸与

歩き方がおぼつかないから杖があった方がよい、歩行器の方が安定するかも…なんて患者さんは多くいらっしゃいますよね。

もし介護保険の認定があれば、介護度や条件によって借りられるものは異なりますが、月々の支払いでレンタルすることができます。

選択の仕方としては、一番決めやすいのはリハビリの先生が担当していれば、どんなものがあるといいか相談して決めています。

あとは本人・家族の希望するものを試していただくか、在宅でリハビリの先生の担当がなければ福祉用具の業者さんに利用者さんの状況をお話して相談します。

病院だとリハビリの先生に聞くことが多そうですね!

いきなりレンタルするのではなく、お試し期間を設けて本人の使い勝手を確認してレンタルの利用を開始することが多いです。

レンタルのいい所は

  • 意外に安く借りれる(杖くらいなら数百円もしない)
  • いらなくなった時返せる
  • 利用者さんの状態が変わった時に変更できる
  • メンテナンスしてもらえる
  • 壊れたり調子が悪い時は修理や交換をしてもらえる

などがあげられますね、すごくありがたいことだなと思います。

自治体で指定されている事業所さんで介護保険を利用したサービスを利用できるので注意が必要です。

車いすや電動ベッドなどは介護2以上がないと借りられないのですが、医師の指示をもらうなど条件がそろえば借りられることもあります。

自治体によるのか不明ですが、医師に指示をいただいて書類を提出することで受けられる制度があります

もしくは介護保険をしようせずに、期間限定で車いすを貸し出すサービスが自治体にあったり、ベッドを少しお金を出して自費で借りるパターンでレンタルしてもらう場合もありますよ。

また福祉用具のレンタルの調整でびっくりしたのが、壁にとりつけなくてもいい手すりやスロープもレンタルで借りれたりするんですね

イラストで見つけてきましたが、こんな感じで部屋に置きます。

このタイプだと布団の側において起き上がる時に伝っていったりとか、手すりのない自宅のベッドのそばに置いて立つときにつかまれます。

賃貸や家に傷がつけられないときにとっても便利です!

スロープも置いておくだけでいいものもあって、家中いたるところに利用されている利用者さんもいます。

家の外に設置できたり、廊下など長く手すりを設置したいとき用のものもあり、福祉用具はすごく色んなものがあります。

入院中、ちょっと心配だな…と思ってこんなものが合ったら便利なのに、なんてものが意外にあるかもしれません。

退院支援の担当の人に相談してみるといいかもしれませんよね。

自宅退院のときにはケアマネさん、事業者の方、リハビリの先生に自宅に行って実際に見てもらって検討してきてもらえると安心に思います。

どこの事業所がいいかは基本的には担当ケアマネ、本人が決めることなので、下手にホームページのリンクは貼らないでおきます。

が、「福祉用具 カタログ」など調べるといくらか出てくるのでパラパラっと参考に見てみると面白いですよ!

1割負担だと値段の安さに驚きます!

福祉用具の購入

基本的に肌に触れるものはレンタルすることができません。

ポータブルトイレや補助便座、シャワーチェアなどにあたります。

年度内に購入費用の10万円分まで補助を受けることができ、10万円中自己負担の割合1~3割分の費用の支払いをしてもらいます。

  • 購入費用が10万円かかったら、負担割合1割の人は1万円(2割なら2万、3割なら3万円)
  • 購入費用が12万円なら、負担割合が1割の人は1万円+2万円(10万超えた分は自費)=3万円の負担になります

10万円超えることってあるのかな…とも思いつつ例にしてみましたよ(経験浅い)

ポータブルトイレやシャワーチェアって自宅で必要になりそうなものですから、購入するのに介護保険があると補助が出るよ、ということは覚えておいてもよさそうです。

住宅改修

壁に手すりをつけたい、玄関にスロープを付けたい…など住んでいる家に手を加える住宅改修。

介護認定が出ていれば「20万円までかかった費用」に補助が出ます。

費用の20万円のうち、利用者さんは負担割合の1~3割を支払います。

例えば「かかった費用の総額が20万円で負担割合が1割なら2万円の支払いだけで済む(18万円の補助金が出る)」ということです。

かかった費用が26万円なら2万円+6万円(超えた分は自費)=8万円の支払いです

自治体によっては上乗せで補助金を出しているところもあり、制度を上手く使わないと損をすることもあるので、よく確認してから手続きをした方がいいです。

業者さんから見積もりを出してもらって、利用者さんと相談して決めていただいています。

業者さんも住宅改修の手続きに慣れている業者さんならばパパっとやってくれるのですが、家を建てた業者さんにお願いしたいとななったとき、こちらからやることを説明しなければならないこともあります…。

自治体で事業所登録してあるところが異なったり、方法がちがったりするのでいろいろと確認が必要ですよね(; ・`д・´)

業者さんとケアマネさん、もしくはリハビリの方に住宅の状況を、できればいっしょに見てきてもらって、どこにどんな手すりをつけたらいいか、などを検討してもらえるといいですね。

プロの目はやっぱり違って、すごく勉強になります!!

申請して通るのに、少々時間がかかるので、お金に困っていなくて手すり1本だけなら自費でいいや」といって、自分で業者さんに頼んでつけてしまう方もいますね。

地域密着型サービス

介護保険のサービスには「地域密着型サービス」というものが存在しています。

各自治体によって、特色や抱える問題、ニーズは異なるものです。

そんなニーズに合わせたサービスがあるよ、という感じで覚えておいてもらえればいいのかな、と思います。

私の勤める地域では、半日か1日が主流のデイサービスの中に、2時間だけのサービスを作ってくれている事業所がいたりします。

「小規模多機能型住宅介護」というサービスもあり、デイサービス、ヘルパーさん、ショートステイなど、利用者さんの希望に合わせてサービスを組み合わせて使えるサービスです。

かなり便利ですよね…!

認知症の方で毎週決まってデイサービスに行けない、急遽家族がお世話ができなくなったなどのときがあっても柔軟に対応してくださり、対応するスタッフも同じ方になるので混乱しにくいと言ったメリットがあります。

自治体によって色んなサービスがあるんじゃないかな…と想像しています!

地域密着型サービスについては、かなりざっくりな説明なので、わかりにくいと思います。

正直働いていて、どの事業所が普通のサービスで、地域密着型なのかは覚えるしかないよう状態です…。

今回は病院で働く看護師さんをイメージしてお話しているので、そういうサービスがあるんだな、くらいに覚えておいてもらえればとりあえずいいのかなと思っています。

という私が説明できないだけでして…( ;∀;)

介護保険を利用するときの注意

介護保険のサービスについてかなり簡単にご説明してきました。

退院支援に関わるとき「こんなことに困りそう、心配だな…」と思うことがあって、今までにお話してきたことでサポートになりそう!ということがあれば介護申請の検討をしてみてもいいでしょう。

ただ、障碍者手帳をお持ちの場合は少し検討した方がよさそうなことを聞きました。

障碍者手帳でまかなえるサービスがあるのに、介護保険の方が優先になるので使えないサービスが出てくることがある、など先輩から教えてもらったことがあります。

いろんな制度があってややこしいから苦手意識が沸いてしまいますね…( ;∀;)

最後に介護保険のサービスを使うにあたって、これは気をつけなきゃな…と思ったことをお話していきますね。

利用するには必要な手続きがある、けっこう時間がかかります

介護保険の申請して認定が出るまでに約1カ月かかります。

私の担当地域は立て込みまくりで下内1カ月以上かかっています…(;´Д`)

認定前からサービスの利用の開始はできますが、もし認定が出なかった場合、全額実費で支払わなければなりませんの注意が必要です。

「絶対に何か認定が出る!」と確信を持てるならば多少のサービスを入れ始めてもいいでしょう。

さらに、介護保険を利用したサービスは、「ケアプラン」が必要になります。

ケアプランには、利用者さんが介護保険のサービスをどうして必要なのか、どれくらい必要なのか、どんなサービスをどのように利用していくのか記載されます。

ケアプランに基づいてサービスを提供していくので、ケアプランがなければサービスは受けられません。

そして利用者さん、ケアマネさん、事業者さんの三者でケアプランについて話し合う会議をもってケアプランを創りあげサービスの開始となっていくのです…

介護申請⇒認定下りる⇒ケアプランの作成⇒会議…とやっているとけっこう時間がかかります!

実際にはデイサービスの体験を数カ所行ったり、福祉用具のお試し期間でつないでサービス開始までに時間をかけないよう毛マネさんたちは努力をされていますね…!

退院支援の視点だと、急性期病院ではとくに早期退院を目指しているので介護保険のサービス利用は申請のタイミングやサービスの入れ方などは色々と考えないといけませんね…。

転院するのなら介護保険の申請は絶対必要じゃないですしね…

将来的に必要そうならば申請だけしておくのもありですが、難しい…

病状と経過とですね、主治医やリハビリの先生、退院調整の担当の方との相談が必要ですね。

要介護度によって使える金額に制限がある

介護認定がおりる前でも介護保険のサービスは利用できるとお話しました。

絶対なにかしら出るだろうと予測されても、きちんと決まるまではなんでもかんでもサービスをいれてはいけません。

要介護度によって、使えるサービスの金額が決まっているんです…(; ・`д・´)

  • 要支援1:50,030円
  • 要支援2:104,730円
  • 要介護1:166,920円
  • 要介護2:196,160円
  • 要介護3:269,310円
  • 要介護4:308,060円
  • 要介護5:360,650円

となっているので、超えた分は自費扱いになります。

「あれもこれもあるといいよね~」なんてサービスを入れて、想像していたよりも低い要介護度でしたら

マジでやばいです( ;∀;)

緊急でどうしても必要となった場合、もしかしたら実費になるかもしれないことをお伝えしてサービスを入れるようにしていますよ。

要介護度によって使えるサービスの回数に決まりがある

「要支援1だとデイサービスが週に1回まで、ヘルパーさんが2回まで利用できる」が「要支援2だとデイサービスが週に2回、ヘルパーさんは3回まで利用できます」と言った回数に決まりがあります。

さらに、前にお話ししましたお金の制限が要介護度で違うので、福祉用具をたくさん入れてるからヘルパーさんは少な目ね、みたいなやりくりも必要です。

全く経験がないので詳しくないのですが、要介護になると使える回数も増えますが、お金の制限の中でやりくりするのは変わりないので、その利用者さんにあったサービスの調整が必要になります。

訪問看護入れたいけど、これだけ使ってるからヘルパーさん減らそうかな…とか色々悩みますね、利用者さんと常に相談です

まとめ

いかがでしたでしょうか?

介護保険でできることを、ざーーーーっとお話してきました。

私のつたない経験と学びの中でのまとめなので、「ふーん」くらいに思ってざっくりイメージができたら嬉しいです。

正直恥ずかしながらここまでの知識も看護師として働いていて知りませんでした。

「どうして介護保険を申請するんだろう?」、「どんなサービスを利用するのを想定して申請するんだろう?」が少しイメージができたらいいなと思いまとめてみました。

実際には介護保険だけではなく、医療保険をつかった訪問看護やリハビリ、訪問薬剤の利用、自治体にあるさまざまな福祉サービス、お弁当の配食や一般的な企業が展開しているサービスの利用を織り交ぜながら利用者さんのサポートをしています。

まだまだ多くの学びを現在進行形で得ているところですので、アウトプットの機会にしつつみなさまにも知識のおすそわけになったら嬉しいな…なんて考えています。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

【ちょっと追記】

なんとかやっていけそうだけど、ちょっと心配…な感じで退院される患者さんには、「地域包括支援センター」というところがお役に立てるかもしれません。

地域包括支援センターについて記事もまとめてみました。

すごく簡単ですがご参考にしていただけたら嬉しいです。

参考記事:「地域包括支援センターの役割と業務を看護師経験しかない新人保健師が簡単にまとめてみました」

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

りっちゃん

Another Neighbors=「もうひとつの隣人」 物理的な隣人はいくらでもいるけれど、誰なのかどんな人なのかわからない時代です。 私は、遠く離れていても側にいるような温かい「隣人」になりたい。 として温かい心のやり取りをしたい。 看護師として、地域での経験を通して、「人と人との温かいつながり」を作っていきたい。 でも私自身の大好きなものもいっぱい語って、私の人となりを知ってほしいなあと思います。
プロフィール

-地域包括支援センターで働く看護職としてのつぶやき(介護とか退院調整とかも)

© 2024 Another Neighbors Powered by AFFINGER5