R3年度4月から地域包括支援センターに異動になりました。
地域包括支援センター?なにそれおいしいの?(失礼)
状態で異動になり、4月1日に配属された途端
やばいところに来てしまった…
病棟から1度も出たことがなく、業務自体がまったくわからない。
どんな電話がかかってくるかわからないので、電話にも出られない状態。
頭が真っ白、キャリアが白紙になってしまった気分でした。
そして現在進行中で、新人としての苦しみを味わっているところです。
16年目にして新人の気持ちになれるなんてレア体験だぁ…
知識もない、技術もない、人間関係もこれから、業務の仕方も、関係者の名前も顔も、物の場所もわからない…。
目の前に砂漠か大海原か広がっている気分。
つまり何もない!!
わからないだらけの中、少しずつ仕事を覚えたものの、これきっついなーという問題が出てきました。
「先輩によって言ってることがちがう問題」
ある先輩に相談しながら実践していても、違う先輩から「その優先順位でいいの?」といわれ、結局相談したことはなしになり、わけのわからない流れに…。
そんなこんなでいろんなことが続き、職場でお恥ずかしながら泣いてまったことがありました。
私泣き虫なんです…( ;∀;)
アラフォーになっても恥ずかしいでも悔しい…。
どうしても引きずってしまいがちな私は色々考え…
「あーこれ新人さんが悩んでいるやつだよな…」
という思いにかられました。
病棟では指導する立場でしたが、きっと新人さんを苦しめていたんだろうな…、なんて思いが湧き上がってきます。
せっかく入職16年目にして新人体験を思い返しているわけなので
せっかくだから記事にしよ!
と、前向きに取り組めるのがただの新人じゃないところ(それなりに歳はとった!)
何かを解決できるかというと、そうではないかもしれません。
このモヤモヤを共有できたら、こんな考え方どうだろう?をあげていきます。
そしていっしょに頑張ろうねといった想いで書きますね。
どこかで同じ気持ちでがんばっている人がいる…!
それでは参りましょ~!
先輩によって言っていることがちがうのはどうして?
新人看護師のよくぶち当たる壁が「先輩によって言っていることが違う問題」があげられますよね。
A先輩は「このやり方でやって」と言っていたけど、B先輩は「こんなやりかた間違ってる!」みたいなこと、ありませんか?
えーーーーどっちが正解なの…?
ただでさえ先輩に指導してもらうときって緊張するのに、「ちがう!」なんて言われたらドキッとしますよね。
なんなら怒ってくる先輩もいるし、「ちゃんと勉強したの」とか言われたらへこむ…。
さてそもそもどうして、「先輩によって言ってることがちがう問題」が発生するのでしょうか?
とにもかくにも、「先輩によって看護や仕事の仕方や考え方がちがう」んですよね。
思いつく限りでは…
先輩によって
- 仕事に対する価値観、考え方がちがう
- 看護観がちがう
- 経験してきた看護、仕事がちがう
- 性格や育ってきた環境がちがう
などなど…
先輩それぞれの違いによって、指導の仕方にもバラつきが出てきます。
「決められたマニュアルやルールがあるのか」も重要ですし、「先輩がマニュアルやルールを理解して実践もしているか…」も指導の仕方に関係しますよね。
自己流でやってしまっている先輩、いると思います。
私も怪しいんです…
新人さんが一番新しいマニュアルを知っているので、教えてもらうこともしばしばありましたよ(*ノωノ)
あとは先輩の指導経験があるかないかもありますよね。
看護師になっても指導の仕方なんて丁寧に教えてもらえません。
指導の仕方すらも先輩それぞれの考え方にもとづくので、もう言うことちがって当然!状態なのです。
さぁ、「先輩によって言ってることちがう問題」についてさらに考えていきます…。
「先輩によって言ってることちがう問題」で抱く気持ち
病棟では指導する立場になって長く過ごしていて忘れていた、新人さんの気持ち。
新たな職場で味わった気持ちをちょっとこちらに書き連ねておきます。
せっかく抱いた気持ちはとっておこうと思います。
みなさん、同じ気持ちですか…?
- ちゃんと先輩に聞いてやってるのに、ちがうって言われたって、どっちが合っているのかわからないよ…
- 先輩に確認してやったのに、ちがうようになってしまった。あとで教えてもらった先輩になんて思われるか不安…
- やりとりを見ていたのに、指導してくれた先輩がいないところでちがう指導されても…。まるで私が考えてやったみたいになって怒られないだろうか、嫌な気持ちにさせないだろうか
- どうして私はきちんと聞いたのに、怒られなきゃいけないの?私が間違っているみたいに言われないといけないの?
- なにがわからないのかわからない。知識も技術も経験もないから何か起きたときに対応できなくて不安なのに、聞いてもはっきりしなくて仕事が怖い…
- マニュアルもないのに、なにが正解かはっきりしないから、どうしたらいいかわらかない。また先輩同士でちがうこと言われても困る…聞きづらい。
病棟ではないですし、私も看護師16年目なので、社会人として初めて看護師を始められた方とはまったく同じ気持ちではないと思います。
とにかくモヤモヤしますよね!( ;∀;)
何が正しいのかわからないことへの不安、自分の力量不足で解決できない悔しさと不安、自分の考えを否定されたような気になってしまうこと、先輩たちとの人間関係が崩れないかの不安…。
不安や悔しさ、自尊心を傷つけられた想いがモヤモヤの原因なんじゃないかなって考えています。
さてどうしたらいいんだろうと思いますが、すぐには解決しない問題だと思っています。
そこで、私なりに実践している方法や気持ちが楽になれる考え方をご紹介していきますね。
「先輩によって言ってることちがう問題」で抱くモヤモヤ対策
まずもって一番の問題は、「新人看護師はどうしても先輩を頼りにしなければ行動できない」ところにあります。
先輩の指導を受けなくても、自分で行動できればそもそも問題は発生しないのですから…。
ですが新人さんはどうしても頼らざるを得ない、これは仕方がないことです。
日本看護協会のクリニカルラダーⅠを取得する条件にも、どの項目でも「指導の下で実践できればよい」とされています。
看護師の仕事は、どうしても経験がものをいう世界です。
経験の積み重ねの中で、自分の看護の仕方や仕事の仕方が確立されてきますから、足りない分は先輩に頼らざるを得ません。
ですからすぐには「先輩によって言っていることがちがう問題」は解決しないのです。
さてそれでは今できることを考えていきましょう。
マニュアルを1番基本にして覚える
看護技術や処置の介助など、新人として入職する病院が急性期病院ならば、マニュアルが準備されていることが多いのではないでしょうか。
マニュアルは誰が見ても、実践しても同じことができるように作成されたものです。
もしマニュアルがあるのなら、マニュアルに記載されている方法が1番基本になるはず。
先輩によって違うことを言っていて、どう学習したらいいのか迷う時はマニュアルをまず学んでいきましょう。
私が新人のときは、マニュアルや教科書の基準や手順をベースにして、先輩が教えてくれたことを書き込んで肉付けしていきました。
ですが、どうしてもマニュアルだけでは患者さんひとりひとりの個性をカバーできません。
清拭1つにとっても、麻痺のある患者さん、皮膚の病変がある患者さん、点滴をしている患者さん…など、いろんな状況がありますよね。
経験がない、実践方法に迷う時は先輩にぜひ相談しましょう。
またここで先輩によっていってることちがうかもですが…( ;∀;)
まず1番は患者さんの安全安楽ですから、素直にどこまでできてできないのかを伝えましょうね。
「マニュアルにはこう書いてありますが、今から対応する患者さんは○○なので、どうしたらいいか迷っています…」
マニュアルを読んでもわからないことがあれば、
「マニュアルのここを勉強してきたのですが、この部分がよくわかりませんor自信がありません」
マニュアルを読んできただけでもやる気があるよな、なんて私は思ってしまいます。
先輩もマニュアルは読んできたんだ、ここが不安なんだとわからないところがわかり、指導しやすいものです。
またもう1つ、自分が先輩になって思うことが1つ。
マニュアルが新しくなっていても先輩は気づいていないことがあるかも…ということ。
マニュアルの更新がきちんと周知されていればいいのですが、しれっと変わっている場合はほぼ気づいていないでしょう。
もし指導してくれる先輩が質問しやすい先輩なら、指導の内容とズレがあるとき、マニュアルとのちがいについて質問してみましょう。
怖い先輩のときはやめておこうね…( ;∀;)
私が先輩だったら教えてもらってありがたく思うんですけどね…。
「生意気な!」って態度の先輩もいますよね、困ったものです( ;∀;)
見極めも難しい…新人さんって本当に大変です汗
先輩の指導の中で自分に合ったやり方を取り入れる
どうしても「先輩によって言ってることちがう」状況は起きてしまいます。
先輩の指導の中で自分に合っていること、自分の考え方に近いことを取り入れていけるといいなと思います。
何がいいか悪いかの判断も難しいでしょうが…( ;∀;)
新人のころは「自分のやり方」や「看護観」を作り上げている段階です。
毎日の経験と得た知識や学びを積み重ねて、自分なりのやり方や看護観を作り上げていきます。
もらった指導で取り入れられそうなものを選んで実践みてください。
教えてもらったものの中には、やってみてもやれないこともあると思います。
私の場合は効率を優先にしすぎて患者さんをないがしろにしている感じが苦手でしたね…。
とにかく定時に帰るためにはどうしたらいいのかを常に追求する、みたいな職場が移動前の病棟でした。
急性期だからしたかない…といいがちですが、やっぱり看護師としてどうなんだろうという想いを抱えていましたね。
もちろん定時に帰るのはものすごく大切なことですが!難しい!!
先輩の指導がすべてではありません。
ですが、経験や知識・技術などもっているものが少ない間は、様々な指導を色々試したりしながら自分に合うものを見つけ取り入れていきましょう。
マニュアルを基本にしつつも、自分なりのやり方ができてくると、看護がすごく楽しくなってきますよ!
指導を受ける前に他の先輩から得た指導を伝えてみる
先輩に指導を受ける前に、自分がどれくらい理解している、経験がある、自信がある、などを伝えるかと思います。
もしくは先輩に質問されるでしょう。
指導や「○○先輩にこう教わってやってみた経験があります」「○○先輩に相談したときにはこう教わりました」…などと伝えられるといいですよね。
自分で言っておきながらなかなか難しいスキルかもしれん…
きちんと相談していることが指導してくれる先輩に伝えられますし、自分の判断で実践したと思われてモヤモヤする可能性は減ります。
何かの技術を見てもらっているときに「それは違う」って言われるとドキッとしてしまいますしね。
あらかじめ先輩にどこまでわかっているのか、できているのか、だれに相談したことがあるのかが伝えられたらいいよな…。
あんまりない状況かもしれませんが、ひとつの例としてご参考にしてくださいね
「そんなやり方でいいとおもってるの?!」なんて言われたとき、「ちゃんと相談したのに…」なんてモヤモヤ辛いですよね…。
○○先輩に教えてもらって、なんていうのも言いづらいかな…。
やっぱり言うなら指導を受ける前ですが、タイミングとかバタバタしている中でゆっくり話なんてできないのも想像できます。
私も今の現場でなかなか言えない…でも言わないとあとあと悔しい…。
自分の意見を言えるだけの力量がないのって本当に辛いですよね(T_T)
微妙~なアドバイスになりごめんなさい(;'∀')
先輩によって言ってることがちがう問題:まとめ
なんとかして「先輩によっていってることがちがう問題」を解決したいと思いつつ、やっぱり厳しいよな…という結論になってしまいます。
究極なのですが、自分なりの仕事ができる、看護ができるようになった時に解決するんだと思います。
先輩によって考え方や仕事の仕方、優先順位のつけ方がちがうので、もちろん指導の仕方は違ってきます。
さらに新人にとって、看護師としての知識や技術はどうしても未熟ですし、その職場の常識も良くわかりません。
社会人としてだって、わからないことばかりでしょう。
まさに何を聞いたらいいのかわからん状態…(;´Д`)
そんな状況の中で本当によく働いているんですよ。
全然できないと思ってしまったり、自分はダメなんだと思ってしまうこともあるでしょう。
でもね、そんなことはないんですよ。
一生懸命毎日働いていれば、2年生になることにはものすごく頼もしく成長した後輩たちをたくさん見てきました。
モヤモヤすることも多いし、凹むことも多いのですが1日で一人前の看護師にはなれません。
コツコツと積み重ねた先に、バリバリ働ける看護師さんにきっとなっていることでしょう。
私も新しい職場で新人としてコツコツ経験を積み重ねていきます。
一緒にがんばりましょうね!
ここまで読んでくださってありがとうございました!