みなさんは、採血や点滴確保など、針を刺す業務は得意ですか?
とくに経験の浅い看護師さんや、新人の方は苦手意識が強い方がとても多いですよね。
かくいう看護師15年生の私も
できることなら避けたい…(笑)
後輩の子や同僚に代わってくださいと言われると、「おおぅ…マカセロ(棒読み)」って緊張しまくり!
15年生でもこんな状態なのに、新人さんや、経験年数の若い方はめちゃくちゃストレスに感じていることでしょう。
人に針を刺す所業…、痛みを負わせる行為。
一発確保が当たり前のあの空気感、プレッシャー。
看護師をするうえで必ずついてまわる「患者さんに針を刺す」業務。
どうやったらうまくできるかの「コツ」と「心構え」を看護師15年生がお話します!
採血、点滴などの針を刺す業務の「コツ」
とにかく患者さんに針を刺させてもらう
新人のころは自分の技術に自身がなくて、できるなら針を刺さずに済んだらいいのに…と思いませんでしたか?
針を刺すのは患者さんに苦痛を与える行為なので、できる限り一発で決めたいものです。
やらないとやれないのは、針を刺すだけではなく他の業務でも同じことですよね。
血管は見えないのと、患者さんによって血管の走行がちがったり、穿刺しやすい部位も全然違います。
血管の硬さや逃げやすさも年齢だったり性別だったり、病気の状態でかなり変わります。
とにかく刺すこと、いろんな腕を見させていただくことが大事です。
だんだんと刺していると、皮膚を通す感覚、血管にあたった感覚がわかってくるものです。
皮膚は抵抗があり、血管にあたればプスッとした感触があります。
そこからスッと抵抗なく進められます。
刺した針の角度を少し浅くするか、すくうようにしないと突き抜けますので注意です( ;∀;)
点滴なら難しい血管ならば先に内筒を進めるようにしていました。
血管に刺さった感覚を得たのは、就職して2年目になってすぐ健診部門の採血業務のお手伝いに回されたときです。
2時間くらいひたすら採血をしていると、「あれ?これは…」と血管に刺さる感覚がわかったのです。
採血が苦手で健診部門のお手伝いにいくのが嫌で仕方がなかったのが、なんとなく自信がもてるようになりました。
単純にうまくなるためには、「採血や点滴の経験をいかにできるか」、が1番です。
勇気をもってチャレンジしよう!
血管の走行を解剖学的に理解しておく
血管の走行はどんな人でもほぼ同じ。
筋肉や皮下脂肪、腕の太さなど様々な要因で血管が見えたり触れたりするのかが変わるのです。
まずは教科書で腕の血管の走行を確認してみてください。
そして、自分の腕や血管のよく出ている人の血管を触ってみてください。
血管の走り方、弾力、見えるのか見えないけど触れるのか…。
同期や仲のいい方の腕を借りてみましょう!
刺す技術ももちろん大事ですが、刺せそうな血管を選ぶのもとっても大切!
血管の選択でほぼ勝敗が決まると言っても過言ではありません。
血管のない患者さんに看護師みんなでよってたかって、腕を触りまくっている光景みたことありませんか?
勝ち目のある血管を探しているんですよね。
夜勤明けで採血がある患者さんの血管を夜の時間がある時にこっそり見させていただいたこともあります…(笑)
それくらい血管の選択は大切なんですよ!!!
ゆっくり針を刺すよりも素早く刺す
自信がないと、ためらいがちにゆっくり刺してしまいますよね。
ですがね、ゆっくり刺すと血管って逃げるんです。
それに患者さんも痛いんです。
皮膚は痛みがあるのですが、血管は神経が通ってないので痛くありません。
皮膚を通すところを素早く通してあげると、血管をとらえやすく痛みも少なくなります。
しっかりと血管を固定するのもとっても大切!
…なのですが、素早く刺すのも心掛けてほしいです。
刺すと決めたのならじりじりゆっくりいかず、サッと刺しましょう。
新人さんやご経験の少ない方は少しずつできるといいですね
血管を浮き出させる方法を試す
すでにご存じの方も多いと思います。
- 穿刺する部位を温める
- 腕を心臓より下げて手のひらをグーパーしてもらう
- 抹消から中枢へマッサージする
ときどき腕を叩く先輩がいるかと思いますが、叩いても痛いだけで意味がありません。
化学療法の認定看護師さんに聞いた話ですが、絶対に漏らしたくない化学療法なのでルートキープはすごく大切。
細い患者さんは穿刺予定の部位どころか全身を温めて、血管の拡張を狙うそうです。
化学療法投与中も全身温め続けるそうなので、温めるのは効果的なんだな…と思った覚えがあります。
全っ然血管がないときには電気毛布など使って、腕だけじゃなく体を温めてみるのも1つの手かもしれません…!
温めている最中に大失敗したことがあるのですが…、低温火傷にはご注意を!
高齢患者さんで皮膚の弱い患者さん、熱くなってきても自分でどかせない患者さん、要注意ですよ。
採血、点滴などの患者さんに針を刺すときの「心構え」
「これなら刺せる!」と自信のある血管を狙う
若いころ先輩に…
「採血をする血管はだいたい同じところにあるから、1番自信のあるやつを狙うといい」
と教えてもらったことがあります。
採血する血管は肘のところの真ん中(肘正中皮静脈)内側(尺側皮静脈)、外側(橈骨皮静脈)、の3本が多いはず。
内側の静脈は神経損傷や動脈穿刺をしやすいので基本的には選ばないよう指導されているかと思います。
そうすると両腕の真ん中、外側の血管を確認して、それでもなければもっと抹消を狙う…。
ないなら痛いけど手の甲とか、1発で決めてあげたいので!
1番まっすぐで弾力があって、あとは自分の好みの血管を狙いましょう。
血管の好き嫌いってありますよね!
点滴でもいっしょ、前述したように血管の選択マジ大事!です!
いくつか見つけた血管の中で1番自信のある血管を狙いましょう!
「絶対に刺せる!」と強い気持ちを持つ
もはや精神論ですが、個人的に針を刺すときは「ジャンケンで勝つぞ!」に似た気持ちになります。
ジャンケンって「負ける…」って思うと負けてしまいませんか?
採血や点滴で患者さんに針を刺すときもいっしょです。
「絶対に刺せる!」と(根拠のない)自信をもって一気に刺しましょう。
「刺さらないかも…」と思うと、無意識に刺すスピードがゆっくりになって血管が逃げてしまいます。
かなりの自論ですが、なきにしもあらずと思っていますよ。
イメージトレーニングをしておく
なかなか採血や点滴をする機会って日勤だけしているとあまりありません。
だいたい夜勤さんが朝食前に採血をとってくれますし、点滴ルートの差し替えも巡ってこないときは巡ってきません。
チャンス(ピンチ?)は急にやってくるんです…
とくに新人さんにとっては「点滴刺してみていいよ!」と急に振られたら、ドキッ!!と緊張してしまいますよね。
腕の模型とかで練習ももちろんいいのですが、働きだしたりしたらなかなかできないもの。
振りでいいので、イメージトレーニングしておきましょう。
同期がいれば、本当に刺さないまでも駆血帯でしばって…とか振りをしてお互い教え合うといいですよ。
ご家族と同居しているならご家族の腕も見てみましょう。年代、性別、人によって血管は全然違います。
そして急にチャンス(ピンチ?)はやってきます。
緊急採血に点滴漏れは突然におきます。
「新人さんやってみない?」といわれること多し!ですよ。
しっかり物品の準備をしておく
自信のない手技をするときって、準備したはずの物がないとパニックになります。
難しそうな血管にあたると気持ちで負けそうになります。
探しまくって、いけそうな血管を見つけても、足りないものが合ったら仕切り直し、集中力も切れてしまいます。
準備万端にしましょうね。
あまり慣れない、不安な時はナースコールを届く場所に置いてから、採血、点滴をするのを新人さんにオススメしていますよ。
困ったときにすぐに誰かを呼べますからね!
もちろん手技自体が心配なときは先輩にみてもらってくださいね。
普段から受け持つ患者さんの腕をこっそりみておく
患者さんの対応をしているときに、バイタル測定や清拭など肌を見る機会がありますよね。
なんとなく、血管がないかな…なんて見ておいてください。
ちょっと怪しい話とお思いかもしれませんが、心構えにはなると思います。
「あの患者さんは血管あったな…」「あの患者さんはマジでなさそうだから夜勤で早めに採血回ろう」とか考えるヒントにしていました。
職業病なのか、腕を見て血管が出ているのを見るとほれぼれしてしまいます。
それくらい、普段から見ていたのかも、と思っての提案です。
あとは化学療法など定期的に点滴確保をすろときや、あまり血管がない患者さんについては、同僚とどこに血管があったか、刺せそうな血管が他にもあるのかなど、情報共有も先輩ナースたちはしていますよ。
採血や点滴で針を刺すときの注意
人に針を刺す行為なので、危険も伴います。
自信がないと、針をさすことに気がいきがちになり早く血管をみたくなるものでです。
本当に刺していい部位なのか、刺していい腕なのかに気を付ける必要があります。
教科書的なことになりますが、ご注意してくださいね。
神経への穿刺に注意
教科書や指導されるときにさんざん言われているので大丈夫かな、とは思うのですが神経への針の穿刺には十分注意です。
危ない血管は避けましょう。
手首(橈骨皮静脈)や肘の内側の静脈(尺側皮静脈)はとくに危険です。
患者さんが通常より痛がる、穿刺時に大きくびくつく、しびれを訴えることがあればすぐに駆血帯を外し抜針、止血です。
10分~30分たっても軽快しない場合は医師に診察を依頼しましょう。
採血や点滴で針を刺してはいけない腕があることに注意
針を刺してはいけない腕があることを知っておきましょう。
これは覚えておくしかなく、針を刺す際に意識することが大切です。
血圧測定も避けた方がいいものばかりですよ。
- シャントのある腕、これからシャント造設する予定の腕
- 乳がん手術後でリンパ節郭清をした側の腕
- 点滴が入っている腕
- 麻痺のある腕
- 火傷の跡やアトピーなどの皮膚症状のある腕
- 化学療法の実施前の採血と同じ腕で化学療法投薬のルートを確保しない
シャントのある腕、これからシャント造設する予定の腕
シャントは血液透析のときに透析の機械からルートをとるために造られた血管です。
静脈と動脈をつないで血流を確保しており、常に大量の血が流れています。
約2日分の血液を4~5時間でろ過するので通常の静脈だと血流が少なく、血液を回収する効率が悪いのです
シャント管理で重要なのは、「詰まらせないこと」、「長持ちさせること」です。
もしシャントの閉塞(血管が詰まる)や狭窄(血管が狭くなる)と透析ができなくなってしまいます。
そして、シャントは使えば使うほどだんだん、細くなったり脆くなったり傷んできます。
1回で2カ所に針を刺して、週3回透析をしたら、1年で300回くらいシャントに針をさすことに…!!
シャントをいかに長持ちさせるか、またトラブルをなくして透析が定期的に、確実にできなければなりません。
閉塞や狭窄を予防するには、シャントのある部分や腕の血流を止めないこと。(血流が減ると血が固まりやすくなる…)
そして傷をつけないことが重要。(ただでさえ刺しまくられるのと、感染や大出血になってシャントに負担をかけたくない)
ですので、採血や点滴で針を刺してはいけませんし、駆血して血流を止めてもいけません!
透析をしている患者さんはシャントの有無を確認して、シャントのない腕を選択してください。
シャントをしていない腕も針を刺してはいけない腕のときがある
シャントのない腕に他の採血をしてはいけない条件が当てはまるときがあります。
よくあるのが点滴をしている場合なのですが、足から採血をとることもあります。
血液透析をしているのなら、緊急時以外は透析のときに採血をいっしょに採ってくれるはず。
透析時に採血をお願いしたり、透析日に採血日を変更できないか医師に相談してみてください。
これからシャントを造設する可能性の腕も針は刺さない
腎不全が既往にある患者さんや、腹膜透析をしていて、いずれ血液透析を導入する患者さんもいます。
シャントになる血管を守るために、採血、点滴などの針を刺すこと、血圧測定で血液の流れを止めないよう指導されている患者さんが隠れていたりします。
病院側であらかじめ禁止肢をカルテなどで確認できるようにしてあればいいですし、本人がしっかりしていればいいのですが…。(;´Д`)
腎不全や腹膜透析をしている患者さんに採血や点滴をする場合、念のために「先生から針をさしてはいけないと言われている腕はありますか?」と確認するようにしていました。
とくに腎臓内科病棟に配属の看護師さんが応援に来てくれた時、「採血しちゃいけない腕はありますか?」と確実に確認していました。
これから配属になられる方はかなりの確率で当たると思うのでご注意くださいね。
乳がんの手術後でリンパ節郭清を行っている腕
乳がんの手術の際に腋下リンパ節を郭清している方がいます。
リンパ節郭清とは、リンパ節をとりのぞくこと。
リンパ節をとってしまうとリンパの流れが悪くなり、郭清した側の腕がむくみやすくなる=「リンパ浮腫」になる可能性があるんです。
リンパ浮腫がひどくなると、手指や肘の関節が曲げられないくらいむくんでしまったり、感染して蜂窩織炎になることもあります。
リンパ浮腫の予防としては一部になりますが、こちらが上げられます。
- 圧迫してリンパの流れを滞らせない
- ケガをしないようにする
- 保湿などのスキンケアをし感染予防する
- リンパ浮腫になる可能性のある腕を上げて流れを良くする
ポイントは、「圧迫してリンパの流れを滞らせない」「けがをしないようにする」です。
リンパ節郭清をしてただえでさえリンパの流れが悪くなりがちなところに、駆血をすることでさらに悪くさせてしまいます。
またリンパは免疫機能、針による傷をつけることで、感染のきっかけになります。
手術後何年経過していても、リンパ浮腫になる可能性があといわれています。
これらのことから、乳がん手術後リンパ節郭清をした腕には採血、点滴は避けましょう。
ですが、様々な状況があります。
命に関わる問題があって、将来リンパ浮腫になる可能性をとるか、命をとるのか…?という状況になり、医師に相談してやむを得ずルートを確保するケースもありました。
難しい場合はとにかく相談ですね!
リンパ浮腫についてはこちらに詳しく書いてありましたのでリンク貼っておきます!
リンパ浮腫:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
点滴が入っている腕
こちらは特に採血で、ですね。
点滴の成分が検査結果に反映されるといいます。
駆血をすることによって、点滴のルートが閉塞する恐れもあります。
ただ、やむを得ない場合は点滴刺入部よりも手に近い方(抹消側)で、なるべく離れたところの採血をとってもよいとされる報告もあります。
これも状況によりけり、医師に相談したいところです。
麻痺のある腕
脳梗塞や脳出血などの疾患で、麻痺のある患者さんがいます。
麻痺のある腕は、血液の循環が悪く、血管が細くなっていたり、拘縮で穿刺自体が難しいことがあります。
また痛みの感覚が鈍くなっていたり、逆に神経過敏になり通常よりも痛く感じてしまう場合があります。
痛みの感覚が鈍くなっていると、神経にあたってもわからない、点滴が漏れていても気づけず合併症を起こしやすいです。
逆に神経過敏になっていると、触れるだけでも痛がり、針を刺すのが厳しいことが予測されます。
火傷のあとやアトピーなど皮膚症状のある腕
皮膚症状のある腕は、炎症があったり、感染していたり、血管が見えにくい、皮膚が硬くなっている…。などの状況が予測されます。
炎症や感染があればさらに悪化させる原因になります、なにより患者さんが痛いです(;´Д`)
消毒も痛い…( ;∀;)
基本的には避ける部位になります。
化学療法の実施前採血と同じ腕で投与時のルート確保をしない
化学療法を実施する前に、採血データを確認することが多いと思います。
夜勤さんが採血をとって、日勤で化学療法投与用のルート確保、の流れが多いでしょう。
勤務している病院の化学療法認定看護師さんから
「朝採血した腕で化学療法用のルート確保をしてはいけない、漏れるから」と指導を受けたことがあります。
化学療法で血管外漏出予防のための注意事項にも、「24時間以内に穿刺した部位より遠位への穿刺」は避けるよう項目が上げられています。
採血だいたい肘にある血管でとるので、抹消の血管からルートキープする可能性が高いですよね。
化学療法を繰り返されている方は血管が細くなりやすいので、採血、ルートキープの部位は慎重に検討し、確実に引き継いでいきたいものです。
もしくは採血と同時にルートキープするか…。患者さんの意向、状況にもよるので、相談になりますね!
おまけ:検査・手術前の点滴確保
採血、点滴をしてはいけない腕の話とは違いますが、検査や手術の点滴確保で左右の腕を指定されている検査もあります。
胃カメラなら右腕、血管造影なら左手が多い…、手術部位によっては好ましい腕があります。
検査の体位や実施方法によって異なるので、1つ1つ根拠をもとにすると覚えやすいかな、と思います。
ルーチンや要領書もまとめてあるところが多いと思うので、必ず確認しましょうね!
血液サラサラの薬(抗凝固薬)を内服している人は止血に注意!
抗凝固薬を内服している人は、本当に血が止まりません。
止血をして開けてみたらどば~っと血が流れ出てきてびっくり!なんてこともしばしばあります。
採血でも、点滴で針を抜いたとも注意が必要です。
5分以上は止血(化学療法の場合は10分と習いました)して、そっと開けてみてまだ止血できていないのなら再圧迫して追加で5の計10分。
病院や施設によっては最初から10分としているところもあるようです。
自分で抑えられない人は止血バンドを利用するといいです。
点滴抜針して止血を患者さんに頼んだら、しばらくしてナースコール。
あぁ、止血不十分だな…説明不足だった…申し訳ない気持ちになります( ;∀;)
患者さんとの相性もあるので、刺さらなくても何度も挑戦しない
駆血する前から血管がめちゃくちゃ見えているのにまさかの失敗。
この人とは相性が悪い…( ;∀;)
なんてこともたびたびあります。
どんなに経験を積んだ先輩達でも、相性次第で本当に入らないことがあるんです。
人の手を変えてるとすんなりいけるときもあるので、個人的には2回刺しても入らなければ交代してほしいなと思います。
血管がつぶれる(針を刺せる血管がなくなってしまう)ので、あまり粘るのは辞めましょう。
患者さんも痛いですしね!
駆血帯を緩めるのを忘れない
新人さんにありがちなのですが、針を刺すことに集中しすぎて駆血帯を緩めるのを忘れるんです。
採血のとき忘れれば流血事件ですし、点滴のときは「あれ?点滴が落ちない…」なんてパニック!
針が刺さったと思ったら、少し落ち着いて次の手順にゆっくり進みましょうね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
患者さんに針を刺すことは苦痛を伴うので一発で決めたいし、見るまでどんな血管かわからないので、うまくいくのか不安になると思います。
採血や点滴で針を刺すのって、すごく緊張する手技ですよね。
新人さんや経験の浅い看護師さんには、ハードルの高い手技です。
新人さんたちだけでなく、しばらく現場を離れていた看護師さんも「復帰してから点滴ちゃんと刺せるかな…」と頭に1番に思い浮かびます。
私も育休復帰前も、今も病棟に戻ったら大丈夫かな?とときどき考えてしまいます。
それくらい看護師にとって神経質になる手技だと思うんですよね…。
第一に経験です。育休明けはしばらく苦労しましたが、身体が覚えているのかすぐに思い出しました。
そして、できる手をできる限りやっておくこと。
採血や点滴をしてみないと成功するかがわかりませんが、確率をできる限りあげて実施するのが大切です。
コツコツと経験を積んで、いろんな血管に出会ってレベルアップしていけるといいですね!!
コツコツと経験を積んでコツをつかみましょう(オヤジギャグ( ;∀;))
看護技術・知識の習得、おススメの本のご紹介
看護師人生の中で多くの新人さんや後輩看護師達と関わってきました。
指導するのって難しいなって思いながら指導に当たり、自分も何度も学び直しの必要性を感じています。
看護技術に関しては
著者の方の絵がシュールで大好きで、ご自身が苦労した経験や看護師あるあるのマンガは共感ばかり。
こちらの本には、看護の教科書には書かれていない、現場で先輩から口で教えてもらうような手技のポイントが詰め込まれていて、看護師15年生はすっごくいい本!と思いましたよ。
堅苦しい本の多い中、イラスト盛りだくさんですごくわかりやすいです!
新人教育を担当したとき、改めて学びなおそうと思いました。
指導するとき、根拠を説明しないとなかなか身に入ってこないんですよね。
看護の業務、医療処置など幅広い知識が必要なのですが、いざ説明しようとすると自信のないことないこと…。
こちらの本は、図も多いし、わかりやすく根拠もまとめてあって役立ちます。
メジャーな知識だけではなく、トラフ値のこと、ストーマサイトマーキングとか、けっこうマニアックだけど、「知っておいたら急に当たったとき焦らなくていいよね」、なんて内容がほど良いボリュームで1冊にまとめられています。
新人さん、経験の浅い方の知識の習得のためにも役立ちますし、指導する立場になってからも使える本です。
1冊あると調べたくなったときにすぐに調べられてすごく便利、もっと早く出会いたかったです!
最近は本当にいい本が増えましたよね!!
採血だけでなく幅広い看護の世界、1つ1つ身に着けていきましょうね!
ではでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!