新人看護師さん、看護学生さんへ

看護師国家試験に絶対に合格したい!おすすめの勉強方法&参考書をご紹介

看護師を目指すにあたって、看護師国家試験は必ず通る道。

学校でどんなに勉強をがんばっても、大変な実習を乗り越えても、看護師の国家資格を取得しなければ看護師として働くことはできません。

看護師国家試験を受ける前に、就職先を決めてしまっている看護学生さんがほとんどのはず。

合格しなければ、4月から働くことができないなんて不安が頭をよぎると思います。

合格できるかどうかで将来が変わるので、怖くなりますよね( ;∀;)

看護学生さんなら誰しもが看護師国家試験になんとしてでも合格したいはず!

「どうやって勉強したらいいのかわらからない…。」

「いつから、どれくらい勉強すればいいの?」

「おすすめの参考書は何?」

などの疑問を、考え得る可能性をすべてをまとめてみました。

未来の看護師の仲間になる皆さんが無事に合格できるように、

少しでもお力になれれば幸いです!

看護師国家試験について

看護師国家試験は、看護師を要請する大学、専門学校などで必要単位を取得し、卒業して初めて「受験資格」が得られます。

例年2月の中旬に試験が実施され、3月の中旬から終わりごろに合格発表が行われます。

合格発表から新年度までほとんど期間がなく、万が一試験に落ちてしまったら…と思うとゾッとしますよね( ;∀;)

看護師国家試験の実施内容・合格基準

看護師国家試験の出題される科目は

  1. 人体の構造と機能
  2. 疾病の成り立ちと回復の促進
  3. 健康支援と社会保障制度
  4. 基礎看護学
  5. 成人看護学
  6. 老年看護学
  7. 小児看護学
  8. 母性看護学
  9. 精神看護学
  10. 在宅看護論
  11. 看護の統合と実践

になります。

出題数は全部で240問。

正解率80%以上でなければ全体の点数がよくても即不合格の必修問題。

一般問題と、状況設定問題にわかれます。

国家試験の合格基準は

  • 必修問題:50問(1点/問、正解率80%以上)
  • 一般問題:130問(1点/問)
  • 状況設定問題:60問(2点/問)

一般問題、状況設定問題は70%ほどとれれば例年合格ラインを超えてきます。

看護師国家試験は、例年90%前後の合格率で国家試験の中では合格率の高い試験といわれています。

だからといって気を緩めると、クラスのうち数人落ちる割合です。

さらに初めての国家試験を落として、再試験で合格する割合はガクンと下がると聞きます。

モチベーションが上がらない、いっしょに勉強できる仲間が少ない、同級生がすでに働いていて遅れを感じてしまう…、様々な理由があるからです。

1年間予備校に通うなど、お金も時間もかかってしまいます。

ぜひとも新卒で国家試験に合格できるように、がんばりましょうね!

看護師国家試験の勉強開始時期はいつから?

国家試験の勉強は早くに始められるなら、早いに越したことはありません。

それはわかっているけれど…(;´Д`)

看護師国家試験は例年2月中旬に行われます。

多くのHPでは、最低でも夏休みから始めて10月頃までには基礎を終わらせるとよいとされています。

が!実習のスケジュールや卒論(多くの場合看護研究)の提出・発表、就職活動など、最終学年はスケジュールはいっぱいいっぱいです。

筆者は学生時代(すごく昔ですが…汗)実習や卒論のまとめや発表準備で勉強に割く時間がほとんどかけられませんでした。

12月頭に卒論発表会だったので、本格的に勉強を始めたのは肌寒くなり始めたのは卒論発表が終わってからだったのです。

みなさんを安心させたいわけではないのです…( ;∀;)

できることなら早め、早め、が鉄則です。

でも、効率よく勉強することとメリハリをつければ、残された時間が少なくても合格できる可能性は確実にあります!

看護師国家試験のおすすめ勉強方法

看護師国家試験に関する参考書利用して勉強する

看護師国家試験は、かなり広範囲に渡るジャンルの問題が出題されます。

あまりにも広すぎて「どこから手を付けていいのやらわらかない!」なんてことになりがちです。

問題集を開いて解こうにも、ある程度学習していなければ全然解けないので、一気にやる気がそがれます。

かといって、教科書を開いて学ぶのもしんどい。

なぜなら解剖生理だけ、疾患だけ、と教科でわけて学ぶのは非常に覚えにくいのです。

病気になるというのは…

  • 正常な状態から異常な状態になっている(疾患・症状)
  • 異常な状態になるには原因がある(病気、検査で理解)
  • 異常かどうかは正常を知らないとわからない(解剖学、生理学、検査の正常値)
  • 正常な仕組みとはなんやねん(解剖学、生理学)
  • 正常な仕組みに戻すためにはどうするのか(治療、薬とか手術とか)
  • 看護師として患者さんにどのような対応をしたらいいか(看護)

こんな感じで全部が関連しています。

学校で習う「解剖学の授業」「病態生理の授業」「薬学の授業」…なんてばらばらにわけられると「詰め込む=暗記」しかできなくて、全っ然頭に入りません。

丸暗記なんて範囲が広すぎて無理だし、実際に働きだしてもあんまり役立てられないですしね…

消化器だったら消化器、脳神経だったら脳神経…といった領域別に流れに沿って学ぶ方が、絶対に効率がいいです。

そこでおすすめしたいのが、看護師国家試験の出題範囲がまとめてある参考書を利用すること。

だいたいの参考書は、疾患や領域別にまとめられています。

ノートに1からまとめるのは時間がかかるので、最初からまとめられている参考書を利用しましょう。

参考書に学校の教科書で学んだ足りない部分を書き込む、マーカーを引く、付箋をつけて肉付けして勉強してください。

時間をかけずざっとでいいです。

ざっと終わらせたら問題集を解いて、理解が足りないところをさらに書き加えてください。

インスタグラムでは「#レビューブック太っちょ計画」なるタグを見つけました。

「レビューブック」という参考書を肥え太らせる仲間たちの集いのようです。

筆者も学生のときは、付属のカバーに入らないくらいレビューブックをパンパンにして勉強しまくってました。

太っちょなんてかわいいもんじゃないですよ!!

ちょっとだけ注意なのが、インスタグラムはキラキラの美しい場で、投稿された内容も美しくまとめられたものばかり。

投稿に惑わされてはなりません、勉強に美しさをもとめてはいけません、最終目標は看護師国家試験合格ですから!

見た目よりも質と量です!

「レビューブック」に限らず、看護師国家試験の出題範囲をまとめた参考書は数種類出版されています。

どれか1冊購入して、ひたすら書き込みまくって肥え太らせてください。

参考書が太るほどに「勉強したぞ!」という実感が湧いて自信にもつながりますよ!

実習で経験した疾患や領域の勉強から行う

筆者がおすすめするのは、「実習で経験した疾患や領域」を優先的に勉強する方法です。

患者さんに看護する中で体験と勉強したことを結びつけると、深く記憶に刻まれます。

実習中は質問に備えて必死に勉強したり、記録にまとめるのにも調べながら記録したり、記憶に残りやすいです。

実習で経験して学んだことを、15年以上たった今でもよく覚えています。

それくらい強烈に記憶に残るので、勉強を進めやすく、理解も早いです。

問題が理解できて正解できると気分もいいので、勉強もはかどります。

いかに問題を解く回数を増やすかが、試験合格の決め手です。

早くこなせるように、すでに勉強してある程度頭に入っている実習で経験したところから勉強を始めましょう。

コロナ禍で実習が中止になりがちですよね…

コロナ禍で実習が中止になることが多いと思います。

私が実習担当で指導者をしていたときも、最初からやらない選択をしたり、途中で中止なんてことがありました。

最近では感染対策を行い再開したり、患者さんと距離をとって見学に近い形でなんとか実習していると聞きます。

そうはいうものの、実習ができない可能性もある中、不安で過ごされている学生さんも多いでしょう。

実習ができなかったからといって、勉強が進まなくなる、就職してから遅れをとるなんてことはありません。

できないものは仕方ない、と割り切って試験合格のために勉強しましょう。

新人指導をした経験からいって、実習で経験していない領域のことでも、新人さんたちは時間を書ければなんとか答えられる子が多いです。

先輩ナースに質問されて緊張して混乱するパターンが多く感じます。

ヒントを出せば答えられたりしますしね、勉強してきたことはきちんと残っているので、就職してから存分に経験と結び付けていってほしいです!

必修問題を優先的にやる

看護師国家試験には「必修問題」という設問があります。

これがやっかいで、50問中80%正解しないと、他の問題でどれだけ点数が取れていても不合格になってしまいます。

筆者が国家試験を受けたころから始まったんですよ…( ;∀;)

50問中80%以上というと、40問以上!

39問正解では不合格なのです。

だから絶対に落とせませんので、最優先で勉強しましょう。

ひたすら必修問題ばかりを集めた過去問を解いて、間違えたところはどうして間違えたのか振り返りましょうね。

ひたすら過去の問題集を解く

必修問題でもお伝えしましたが、ひたすら過去問題を解きましょう。

出題傾向は例年大きく変わらず、よく似た問題も出題されます。

間違えたところを振り返り、どう間違えたのか理解します。

また、看護師国家試験は1日がかり。

試験時間は計5時間20分、午前午後休憩を挟んで行われます。

全問題240問を解くには、体力と集中力が必須です!

問題を解きまくることで、試験に対応できる体力と集中力を鍛えておけますよ。

試験が近付いたら、1日使って実際の試験のように過ごしてみるのもおすすめします!

よくわからないところは動画を利用する

最近はYouTubeでも国家試験対策の動画がアップされています。

筆者の時代にはなかったので、いろいろ調べてびっくりです!(笑)

良い時代になりましたね!

ゴロ―さんのYouTubeチャンネル、「イラストで学ぶ体の仕組み」は可愛いイラストでわかりやすく解説されていて、筆者も勉強になりました!

問題種を解いていて、解説を読んでもよくわからないときは、動画を利用するのもいいですね。

ただ動画は1つ見るのにかなり時間がかかるので、多用しすぎないことをおすすめします。

勉強する時間がかなり余裕があればいいのですが…

上手に利用して、より理解を深めていきましょう!

看護師国家試験の勉強に使えるおすすめの本は?

おすすめの看護師国家試験対策の参考書は「レビューブック」!

看護師国家試験の勉強対策には参考書の利用をおすすめしました。

はるか昔の学生時代に利用していたこともあって、「レビューブック」をどうしてもおすすめしたいです。

「レビューブック」は看護師国家試験の全範囲をまとめた参考書です。

いい感じに領域別、疾患別にまとめられているのが、「レビューブック」。

「症状→検査→診断→治療→看護」の流れで、まさに理想通り、イラストもわかりやすい!

看護師国家試験でどれくら出題されやすいかも記載されているので、メリハリをつけて勉強できます。

「レビューブック」は、アラフォー看護師の筆者が試験勉強でとてもお世話になった参考書。

就職してからも、「もう一回きちんと学びたい!」と思い、なんと2冊目を購入してしまいました!

「レビューブック」に直接かき込んだり、書き込めないところは付箋でつけたしたり。

トレーシングペーパーみたいな、透ける付箋だと、レビューブックにもともと何が記載されていたのかわかるのでオススメです。

100均で売られています!

↑こちらは参考までにご紹介。

100円均一で十分です。

「レビューブック」の使い方をメディックメディアさんのHPで公開されていますよ、ぜひ参考にしてくださいね。

レビューブックの使い方 | がんばれ看護学生!【メディックメディア】 (medicmedia-kango.com)

看護師国家試験対策の問題集のおすすめは「クエスチョン・バンク」

参考書に「レビューブック」を購入したのなら、問題集は姉妹本である「クエスチョン・バンク」がやっぱりおすすめです。

「レビューブック」と「クエスチョン・バンク」は連携していて、問題集でわからないところは「レビューブック」の〇ページに書いてありますよ、とわかりやすく表示してくれています。

問題集とレビューブックを使って、問題を解くことと復習を繰り返し行ってどんどん理解が進みます。

どの参考書と問題集にしよう…と悩んでいる時間ももったいないので、セットでGETするのをおすすめしたいです。

必修問題は確実にとりたい!

メディックメディアさんのサイトに良い点がたくさん。

QRコードを読み取ると動画で解説が確認できたり、アプリと連携して勉強ができる…なんて優れもの!!

クエスチョン・バンクSelect必修2023 | がんばれ看護学生!【メディックメディア】 (medicmedia-kango.com)

過去10年分の問題集と解説の載っている問題集、ものすごいボリューム!

昔使っていた時よりも見やすくて細かい改良点が…いっぱい!

こちらもメディックメディアさんのサイトで「クエスチョン・バンク」の良い点がたっぷり記載されています。

クエスチョン・バンク2023 | がんばれ看護学生!【メディックメディア】 (medicmedia-kango.com)

これだけがんばれれば看護師国家試験合格がぐっと近づきますね!!

さいごに

看護師国家試験は看護師になるためには必ず通らなければならない試練です。

範囲も広く、理解するのに難しい問題も多いですが、ぜひ合格して春から看護師として働きだしてほしいです!

看護師の仲間になるのをお待ちしています!

最後の最後の最後に!

看護師国家試験を迎えるのにあたってぜひお伝えしたいです。

体調にはめちゃくちゃ気を付けてください!

どれだけがんばっても、試験当日に体調を崩して全力を出せないと辛いです。

なにより、コロナやインフルエンザにかかって試験時代を受けられないなんてことになったら悔やんでも悔やみきれません…。

体調を万全にして、看護師国家試験に臨んでくださいね!

それでは…

ここまで読んでくださってありがとうございました!!

  • この記事を書いた人
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りさ

Another Neighbors=「もうひとつの隣人」 物理的な隣人はいくらでもいるけれど、誰なのかどんな人なのかわからない時代です。 私は、遠く離れていても側にいるような温かい「隣人」になりたい。 として温かい心のやり取りをしたい。 看護師として、地域での経験を通して、「人と人との温かいつながり」を作っていきたい。 でも私自身の大好きなものもいっぱい語って、私の人となりを知ってほしいなあと思います。
プロフィール

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