子どものころから読書好きで、本の世界に没頭するのが大好きです。
読書をして、感動したり、新しい知見を得られたときに、「やっぱり読書って本当にいいものですよね」なんて、かつての金曜ロード―ショー・水野晴郎氏の言葉が浮かぶ気がします。
子どもが生まれてからは、どっぷりと読書に時間を割けなくなってしまいました。
隙をついて細切れに読んだり、今がチャンスとばかりに大急ぎで読んだところで、さっぱり記憶に残りません。
読んでる瞬間は、学びになるなぁ、泣けるなぁなんて思っているのに、認知症にでもなったのかってくらい記憶がない!
いつか読もうと思った積読山(「つんどくやま」と命名)がどんどん高くなるのを眺めると
結局記憶に残っていないのに、すっごくもったいないことをしていないか…?
なんて心苦しくなります。
この状況を打破するのにこの本が役立ちました。
帯の「なぜ読んだのに覚えていないのか?」が、心にずきゅーーーーん!と突き刺さりました。
これまでにも読書ノートを何度かつけては挫折を繰り返していた自分としては、半信半疑で読み始め…。
読んでいくうちに、自分の読書ライフを変えちまう、目からウロコの考え方に一気に引き込まれ、読書ノート…つけてみよう!となったので、ぜひレビューをご紹介します!
自分の本当に読みたい本と出会うために「探書リストを作る」
この「読書は1冊のノートにまとめなさい」の著者さんは、読書ノートをつけるのではなく、自分が得た情報や体験したこと、日記、読書の感想など、なんでもかんでも1冊のノートにまとめています。
日常生活の中の気づきや疑問から、自分の読みたい本を決めるので、普段用のノートと読書ノートは切り離さない方が良いそうです。
本を選ぶ作業としては、だいたいこんな感じです。
①旅行や映画のチケット、新聞の切り抜き、読んだ本のコピーや帯などなんでもノートに張り付ける ②気になった物事に関する本を調べてみる ③レビューなどを確認して読みたい本をいくつか選んで「探書リスト」にリストアップ! ④本屋に行って、実際に本の内容を確認、良い本であればGETする!
「探書リスト」を作るメリットとして、良かったのはこの2点。
本好きにとって、本屋さんで本を探し回るのは、キュンキュンが止まらない時間です。
ただ、何冊も本は買えないし、最近本は高いし、行くたびに新しい本が出ていて正直追いつけません。
落ち着いて売れ行きの本を見てみると、けっこう似たり寄ったりの本も多く出版されていて、本の流行とか、ビジネス感、マーケティング感が否めません。
本が売れない、と言われていても、これもちゃんと商売で戦略があるんだな…なんて勘ぐっちゃいます。
「あ、これ読んでみたい!」と購入しても、実際には積読山の一員になり、ずっと読んでいない本もあって…。
実はその時の自分にそんなにマッチしていなかったのかもしれません。
今読みたい本、今の自分が必要な本を、普段の気持ちや疑問に思ったことから引っ張り出された「探書リスト」があることで、無駄買いせずにいられます。
また、ある程度ほしい本が決まっていれば、本屋さんでいつまでもウロウロと過ごすこともなく、時間もかかりませんし、娘に「早くいこうよ~(怒)」と言われることが減りました(笑)
たまに本屋さんをブラブラするのは、癒しや知的探求心を満たしてそれはそれでいいんですけどね!
ちなみに「探書リスト」は、「題名」、「筆者」、「出版社」を控えています。
ワードでA4サイズで自作で作り、普段よく使いの手帳に入れています。
実際にこういうの欲しいな…と自分で考えて購入していなかったので、「探書リスト」は今のところ数冊しか埋まっていません。
どれだけ衝動的に本を購入していたのかがわかりました(;´Д`)
「探書リスト」がある程度たまらないと本屋さんにあまり行く気にもならなくなり、時間の節約につながり、その分本を読んだり他にやりたいことに時間に充てられている気がします。
大したものではないですが、自作した「探書リスト」を置いておきます。
改良の余地ありまくりですが、ご参考にしていただければ幸いです。
「読書ノート」を作るから読む、という姿勢が大切
「探書リスト」をもとにゲットした本を読んでいきます。
この「読書は1冊のノートにまとめなさい」を読むまでは、
を重要視して本を読んでいました。
それはもう、ざーーーーーっと、勢いだけ。
本を読んでいる瞬間だけ、「感動した!」、「学びになった!」となるのですが、読み終えてしばらく経つと、ふわーーーっとしか、記憶に残っていません。
ブログのカテゴリーに「図書館」と称して、たくさん本をレビューしたかったのですが、記事を書くにも読みなおしながらじゃないと、「あれ?どこが良かったんだっけ?」と、ちんぷんかんぷん。
最初から読み直すのは重労働( ;∀;)
ならば、「マーキングするか…?!」と思うものの、読み終えて手元になくてもいい本かもしれない…、いつか売るかもしれないと思うと、下手にマーキングもできません。
それに著者は、いきなりマーキングをせずに、3回読んで「ここぞ!という箇所にマーキングをするべき!」と言っています。
「うおー3回も読むの?!」としんどくなりましたが、読み方にもコツがありまして
こんな感じで、「ここは絶対学びになった、記憶に残しておきたい!」ってところを3回読んでいくうちに絞っていく作業をします。
実際私は、本を折りたくないので、気になるところは付箋を貼って、2回目にやっぱりいいかもというところは外して、剥がせる付箋でマーキングしています。
読書のお供として、本に貼れる「ココフセン」使っています。
こんな感じで貼り付けられ、出かけ先でも読んで、パパっと付箋を貼れるので重宝しています。
直接貼るのはちょっと心配なので、帯に貼っています。
図書館などで借りた本には、念のため貼らない方がいいかも…。
「ココフセン」のパッケージにもそのように注意書きがしてありますよ。
アフィリエイトリンク載せましたが、田舎の文房具屋さんでどこでも見かけるので、手に入りやすいと思います!
ちなみにマーキングは、マーカーペンだと失敗が許されない緊張感があるので、マスキングテープみたいなものを購入しました。
…が、上手に貼れない…(笑)
使い切っても、リフィルがあるから詰め替えできて便利なんですけどね…。
あと、ココフセンみたいにくっつかないので、小さくてコロコロどこかに行ってしまうし、持ち運びにちょっと不便…。
なので個人的には出番がないです。
ココフセンの細いバージョンで、「この辺が大事…」というところを狙って、マーキングした風にしています。
これはまだ読み始めて1回目の写真です。
この辺気になってるよーの位置に本を閉じてからも見えるように配慮しています。
細長いタイプだと、外から見えつつ、気になるところも指し示せて良い感じです。
そんなこんなで、読書を進めていきます。
「ここは新たな発見!」、「学びになった!」を付箋をつけていくだけで、ちょっと記憶にひっかかる気がします。
付箋を着けたところ繰り返し読むことで、「読書ノート」に残したいな、と思うところが厳選される作業になり、集中力も増すようです。
「読書ノート」に残すありきで読んでいくことで、記憶にすでに残りやすくなっている実感がありますよ!
実際に「読書ノート」を作る
「読書は1冊のノートにまとめなさい」の著者さんとは違い、なんでもかんでも1冊のノートに詰め込むのは、自分には合わない気がしました。
私は普段使いの手帳(バーチカルタイプ)と読書ノートは別にしています。
読書ノートだけにして、読んだ本がどんどんストックされていくのが自分にはワクワクする気がしたからです。
赤いのが普段使いの手帳です。(2025年の手帳がくるまでの繋ぎの手帳ですが、これが結構使いやすかった…!!)
黒い方は無印で買った、方眼ノート。こちらを読書ノートにしています。
読書ノートに書き込んでいくのは、
だけのシンプルなものにしています。
たくさん書くことを決めてしまうと、手間が増えて続けられなくなりそうでしたからね…。
あとは、マーキングしたところをもとに、自分の意見や学んだこと、思いついたこと、疑問などを書き加えていきます。
コツとしては、マーキング、もしくは引用したところを「そのまま書く」。
下手に要約しようとすると、頭使うので、さくっとそのまま書いちゃった方が早くて楽です。
そして、引用した部分の次に、「☆」マークをつけて、自分の意見、学んだこと、思いついたこと、疑問などを書き加えます。
例として…(引用は実際よりもざっくりです)
引用:読んだから読書ノートを作るのではなく、読書ノートを作るから読む姿勢だと読むようにする。(p.○○) ⇒☆確かにひたすら全部読みこむ気になるとしんどい。自分がすでに知っていることもあるし、やっていることがあるのも今までも多々あった。読書ノートで自分が新しく学んだり発見したこと、取り入れてみたいと思うところを集中して読めれば、全部を読もうとするよりも、エネルギーは削減できるし、ストレスも減らせそう。そして、読んだ本が自分にとってのいい本かどうかの見極めにもなりそう。
なんて感じで、ノートに書き込んでいきます。
引用部分にはページも書いておくと、本を読み返しやすくなりますね。
こうやってノートにとっていくと、ただ本をつらつらと読むよりも、自分が考えてコメントを残すので、本の受け売りだけじゃなく、自分の意見や学びとして深く残ります。
著者さんはこの経験を、「読書体験になる」とおっしゃっています。
こういう風に思った、自分の意見とは違う、じゃあこういう場合はどうなんだ?…なんて頭をくるくる回転させることで、他の読みたい本が出て来たり、行動に移せるようになります。
実際書き始めた読書ノートはこちらです。
不思議なくらい、マーキングしたところは、自分の考えたことが浮かんできて、思ったよりたくさん書けました。
著者さんは、このノートがしっかりと書けたら、実際の本はしまってもいいし、処分してしまってもいいとさえ言っています。
確かに、読み終えた本も記憶がイマイチ残っていなくて、いつまでも積読山の一員のままとなっていました。
ですが、このノートを書き終えたら、安心してすんなりと本棚にしまうことができたのです!!
これは私にとって驚きでした!
時間や手間がかかりそうで、「読書ノート」を敬遠していました。
むしろ少し時間をかけて、きちんと本を選び、読み込んで、「読書ノート」に書き込むことで、無駄な本を読んだり、必要ない箇所を読むエネルギーも削減でき、さらに記憶に残る…といいことづくめなことに気づいたのです!
「読書ノート」を読めば本を出してこなくてもいいという便利さもあります!
「読書ノート」を作ることで、絶対に手元に残しておきたい本も見える化できるようになります。
いくら本好きと言っても、置き場はないし、著者さんいわく「災害などあったとき本がたくさんあったら命の危険にもなりうる」ので、本の整理にも役立ちます。
この著者さんの言葉は笑えたので、読書ノートに残しています(笑)
「読書ノート」を作り出したら積読山すら気にならなくなってきた
読書って、ずっと同じ本ばかり読むのもしんどい時があります。
時間があるからどっぷり小説を読もう。
スキマ時間に少しだけ読むから、ビジネス書にしようかな。
移動時間だから、耳で聴こう。
こんな感じで、シチュエーションや気分、タイミングで読みたい本はいろいろとあります。
著者さんは、一気に本を読むのではなく、キリのいいところで3回読んでは、読書ノートに書き込む手法をとられれています。
私は一気に読んで、また読み直してしまいたいので、3回通しで読んでいます。
そうすると、思いついたことを忘れそうなので、気になったページに、普通の正方形の付箋にちょこちょこっとコメントを残して貼り付けています。
だいたい2,3冊くらい読んで進めていくと、必然的に積読山ができます。
そして、「読書ノート」に書き込んだら本棚にしまうのです。
なので、途中の読みかけの本も、読み終わって「読書ノート」に書き込まれるのを待つ本も、積読山の一員になります。
…が、いずれ君たちも本棚に行くのだよ、と思うとストレスが減った気がします。
「探書リスト」のおかげで本の無駄買いもなくなったので、積読山が大きくなるのもほぼありません。
そして、積読山を眺めていて、あの本の続きを読もう、この本が今は2回目だからマーキングに入ろうか、などきちんと記憶に残すという目的をもって本を読めているので、本を読んで学びを得られる喜びでワクワクしてきました!
著者さんは、平積み用の本棚もご自宅に準備されていて、いつでも取り出せるようにしているそうです。
このタイプ、積読山よりも確かに取り出しやすそう…!
これの小さいタイプの本棚がほしくなってきたのですが、スペースを空けないとな、です。
読書ライフが変わりつつあり、環境も変えていきたくなってきましたよ(*´▽`*)
「読書ノート」のおかげで読書ライフが変わってきた!
「読書をしても記憶が残らない!」と悩んで、「読書は1冊のノートにまとめなさい」を読んだおかげでたくさんのいいことが起こり始めました。
なんて、お金も時間もエネルギーもストレスも、減らせるようになりました。
「読書ノート」を作ってみて、手間がかかると思っていましたが、案外読んだ本を記憶に残すための近道になっています。
なにより、こうしてブログにレビューを書くのも、とってもストレスなくスムーズに書けています!
アウトプットするのにもとても役に立ちます!
「読書は1冊のノートにまとめなさい」には、著者さんの試行錯誤の上で編み出した、読書方法が記載されています。
個人的に取り入れたいと思ったものご紹介しましたが、もしかしたら、他の方にはもっと合う方法が紹介されているかもしれません。
「読書ノート」の書き方や、記号のつけ方などいろいろありましたが、私にはちょっと難しかったので割愛しました。
もしご興味があったら、私の読書ライフをがらりと変えてくれたこの本を読んでみてください。
ここまで読んでくださってありがとうございました!