※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

看護師だけど患者体験

【体験談】不妊&月経過多からの貧血で子宮筋腫の手術を受けた話:手術・入院編

手術前にホルモンの注射である「リュープリン」を投与して、術前の検査や自分の血を確保するお話を記事にしました。

参考記事↓↓

【体験談】不妊&貧血で子宮筋腫の手術を受けた話:術前のリュープリン投与&準備編

今回はついに手術のお話です…!

看護師として多くの患者さんを手術に送り出しお迎えに行きましたが、まさか自分がいくことになるとは…!と感慨深くなりましたね。

せっかくの体験なので、いつかこの経験を患者として看護師としての目線でまとめられたらと考えていました。

同じ手術を受けられる方にとって、参考になる記事になったらいいなぁ…。

あくまでも私個人の経験と体験であることはお気をつけください!

7年も前の話であること、病院によってもいろいろ違いますから…。

あくまでもご参考にお願いします!

ではでは、患者として、看護師として、両方の目線からまとめていきます!

子宮筋腫の手術を受けた話

現在でも一般的だと思いますが、ほとんどの手術は手術の1日前に入院し、翌日手術というパターンが多いと思います。

私は全身麻酔で、「開腹」手術で「子宮を残して筋腫だけを取り除く」手術を受けました。

現在では腹腔鏡といって、小さな傷で体への負担を減らすことができる方法で手術する病院もあります。

お一人お一人の状況に合わせて医師も手術の方法を決めると思うので、よくご相談ください!

コロナ禍のため、今だと入院の数日前にPCR検査をやるところが多いですよね。

検査や受診の合間をぬって書類を書いたり、入院の準備したり、忙しくなります。

そして、いよいよ入院です…!だいたい8~10日間入院していた…はず(うろ覚え)。

入院当日(手術前日)

入院は8月入ってすぐの日でした。

午後2時に病院へ向かい、麻酔科の先生の話を聞き、同意書に名前を書いてから婦人科病棟へ案内されました。

病室に入ってからは、検温や書類のやりとりなど入院の手続きをしたり、手術前の準備にとりかかります。

手術の前後の流れの説明や、下剤を飲んだりなどの処置ですね。

手術前の処置について、赤裸々に?お話していきます!

下剤を飲む

まず一番覚えてるのが下剤。

コップ半分くらいある水薬(マグコロールと思われる)+ピンクの粒2個(センノシドであろう)を飲み込む。

水の薬は…なんともいえないほんのりの甘さ。

私が患者さんの飲んでもらう時は、けっこうみなさん飲みにくいようで苦労されますね。

病院によって味は違うのかな…?

薬と思って飲むしかない…と一気飲み。

そして、そして数時間後にゴロロロロロ…!!

痛くはない、痛くはないんだけど、あー出ちゃう!!!( ;∀;)

大部屋にあるトイレは音が丸聞こえになるので、共用トイレに走ること9回!!

回数忘れてない…(笑)

下痢の独特の痛みはないんですが、とにかく「出ちゃう~!」という感じでした。

午後3時ころに飲み、6時の夕食のあとに「キタ」覚えがあります。

ただこの下剤、個人差がめちゃくちゃあるんです…。

私が仕事で患者さんにお手伝いしたところ、夜中トイレにいったという方から、1,2回で済んだという方もいます。

飲んでみなければわからない…です。ドキドキ

おへそのゴマをとる

手術では傷からばい菌が入るといけないので、めちゃくちゃ清潔にしておく必要があります。

すんごく広い範囲を消毒するほどです。

開腹なら下腹のところ、腹腔鏡ならへそに少し傷をつけて手術をします。

おへそのゴマはぶっちゃけ「垢=不潔」!

汚いのです!!!

処置室に連れていかれ、ベッドにごろん。

おへそのゴマを取る処置をされました。

処置といっても、オリーブオイルで綿棒を使ってとります。

私は普段からお風呂でおへそのゴマをとる癖があったので、処置のときにはほぼなかったようです。

ちょっとでもきれいにしておくとお互いに時間もとられず楽かな…と思います。

おへそをいじるとお腹が痛くなる方は無理なさらないようにしてくださいね。

めちゃくちゃ余談ですが、私が処置した方の中には、宝物のような大きなゴマを蓄えていたり、強情なゴマがいらっしゃるおへそも出会います。

そういうときは、脱脂綿に浸したオリーブオイルをくっつけて「漬け」にしておきます。

とれたときは気持ちい…!

生きる知恵ならぬ、看護師の知恵…?余談です(;^_^A(笑)

下の毛を剃る(今は一般的にやっていないハズ)

以前は下の毛が手術の邪魔なので剃っていました。

だいたい恥骨と呼ばれるところから上の方の毛です。

私が手術をしたときは、剃っていたのでバリカンのようなもので剃られなんともいえないヘア~になりました。

下着に毛が入って大変だったな…。

現在は剃ると細かい傷ができ、そこからばい菌が入るといけないので、ほとんどの手術でやっていません。

きっとこれから手術を受ける方はやらないはず…。

手術前の内診

手術前の子宮の状態や筋腫を見るために、内診をしてもらいました。

先生の空いた時間に内診室に連れていかれましたよ。

何回やっても慣れません…( ;∀;)

手術前夜

もともと旅先では寝られない人なので、細切れに何度も起きてしまい、よく眠れたとはいえませんでした。

手術でどうせ寝るし、まあいっか~

くらいの気持ちでいました(なんちゅう性格)

手術の前に緊張して眠れない方は多いと思います。環境の変化も手伝いますしね。

「眠れなくて苦痛!」なときは看護師に相談してみましょう、きっと寝つきを良くする薬をくれますよ。

あとは下剤が効きまくらないといいですね…( ;∀;)

手術当日

ついに手術当日。

私のときは朝一番の9時の手術でした。

6時に起床して浣腸をする予定でしたが、看護師さんに「9回もトイレにいったのならいいわね~」なんて免除されました。

人生で浣腸はしたことがなく、看護師として経験してみたかったと思ったのはまた余談です。

(その後帝王切開で盛大にやらかしましたが)

当時は手術の前にシャワーに入っていいよと言われ、早朝6時に朝日が昇るのを見ながら

いよいよか…

なんて呟きつつ、全っ然実感がわいていませんでした(笑)

手術前に点滴を刺され、手術前に飲む、うとうととする薬を飲まされ…。

(現在働いている病院は手術前の点滴はなくなり、うとうととする薬もなくなりました、胃薬のみのみます)

9時少し前には流れるように手術室に連れていかれました。

看護師さんに何か話しかけられましたが、あんまり記憶がないです。

当時は車いすしたが、今は皆さん歩いて手術室に入りますね。

手術室に入ったら、名前の確認。

そのまま手術室の通路を入ったら、ドラマで見る手術室と同じような部屋の中へ。

ドラマはよくできてます!

先生とも名前の確認をし、いよいよ手術台の上へ。

タオルケットをかけられ、中でごそごそとパンツのみに。

あれよあれよという間に麻酔前の準備が始まるのでした…。

(心電図、血圧計もここでつけたのかな、うろ覚え…)

背中からの麻酔が一番大変だったかも

手術って傷ができるので、もちろん痛みがあるんですよね。

これから手術を受ける方にとって、痛みについてとても不安でしょう。

手術前に背中から管を通して痛み止めを流しておく、「硬膜外麻酔」という注射があります。

すこ~しずつ痛み止めが身体の中に入るような仕組みになっていて、手術のあとの痛みが和らぐんですね。

手術を受けた病院では、開腹手術のときは「硬膜外麻酔」というものを入れていました。

腹腔鏡では傷が小さくて入れないこともあります…が入れるかどうかの基準は詳しくないし病院ごとに決まっていると思うので、先生にご確認してください!

(麻酔科の先生か同意書に書いてないかな…?)

ただ、この硬膜外麻酔が私にとっての鬼門でした…(;'∀')

なかなか入らない!

いらすとや」さんってすごすぎません?硬膜外麻酔のイラストがあるなんて!

狭い手術台の上で横になって、背中を丸めるようにして入れてもらうのですが…(この体制大事!)

刺されるところ見えないし何されてるかわからないし、不安になるんです。

背後で麻酔科の先生(一方的によく知ってる先生)が「うーん、入らんな…」などぶつぶつ呟いてるのを聞きながら…

なかなか刺さらず、計4回刺されました。

回数覚えてる…恨み?

本番の針を刺す前に、歯医者さんでやるような局所麻酔を打ってくれるので、痛さはあんまり感じないハズなのです…。

が、痛くて涙目になってたら局所麻酔追加してもらいました。

痛かったらぜひ痛いと言ってくださいね( ;∀;)

怖がらせたら申し訳ないです、一発で決まる方となかなか入らなかったとおっしゃる方がいますね。

私は帝王切開のときも4回刺されているので、もともと入りにくい人なんだと思います。

ちょっとお肉もついてるし…体制も下手くそだったのかな…ドキドキ

手術をするとき、一番大変なのが硬膜外麻酔を入れるときだったと患者さんからよく聞きます。

私もそうでした!

やる予定の方はがんばってくださいね!!応援しています!

全身麻酔導入

硬膜外麻酔が入ってからがめちゃくちゃ早かった!

さっとあおむけに戻され、周りで色んな準備が進められて…いるようです(見えない)

手術台に上がってからは、看護師さんが何度も側に来てくれて声をかけてくださいます。

さすがに緊張するからとてもありがたかった…

そうこうしているうちに、頭側の方から麻酔科の先生がきて、口に酸素マスク?を当てたところで意識が飛びました。

もう手術後に呼ばれるまでまったく記憶なし。

まさに落ちたって感じでしたよ。

ちなみに麻酔は点滴から入るので、マスクで意識が落ちたわけではないんだそうです。

(手術室出身の看護師さんに教えてもらいました。ずっとマスクで何か吸わされたと思ってた←看護師のくせに恥ずかしい(;'∀'))

手術後

「○○さーーん、終わりましたよ」

と声をかけられ目を覚ますと、すでにお迎えのベッドが手術台につけられています。

「あれ?りさままさん?!」

あ…(心の中でペコペコ)

お迎えに来てくださった看護師さん、知り合いの主任さんでした(はい余談)

そのまま手術室、おむかえにきてくださった看護師さんの皆さんで、ドサァ…ってベッドに移動してくださいました。

救命救急とかのドラマに出てくる1,2、3!みたいな感じ(重いのに申し訳ない…)

目が覚めてからは体がブルブルブルブルと震えて仕方がない

手術後によく出る「シバリング」というやつなんですが、全身震える震える。

手術のとき、肌の露出や傷を空けていると保温していても体温が下がります。

それを戻そうとして震えるのですね。(神経の問題でもあるようですが…)

震えているからか、手術室からすごい勢いで病室に向かいました。

天井がすごい速さで動いていたのを覚えています。

看護師として手術室にお迎えに行くと、手術室から病室に戻る間のことを覚えていらっしゃらない方もいます。

麻酔が残っていて、うとうとと寝ぼけたような感じになるんですね。

私も病室に戻ってからはしばらくはうとうとと、ぼんやりとしながら、家族に会いました。

ブルブル震えながら(笑)

電気毛布とか使って温めてもらいました。

病院によってはコロナ禍なので付き添いを制限している病院もあるかもしれません。

私は家族に会った時にとてもほっとしたので、コロナ禍の中手術を受けられる方は1人だけでも付き添いがつけるといいですよね…。

病室に戻って夜まで

病室に戻ったのは昼の1時ころだった記憶があります。

9時にスタート、だいたい4時間ぐらいだったようです。

あとから聞きましたが私の子宮筋腫は夫と実母が見せてもらいました。

先生がボールみたいに手でポーンポーンと上に投げて?いたそうな…(夫情報)

「きれいな丸だから悪いものではなさそうです」という説明だったようで、良性だったと外来で教えてもらいました。

…話がそれましたね。

病室に戻ってからは翌朝まで安静の指示があり、身動きがとれないのでとにかく時間が長い長い。

麻酔が残っているのかうとうとしたり、なんか隣に座っている父親と話したり…。(なに話したのか覚えていません(;'∀'))

ただいろんなものが身体についているし、なんとなく体は動かしにくくて、非常に窮屈。

ちなみに病室に帰ってついているものは…

  • 鼻に酸素のチューブ
  • 腕に点滴
  • おしっこの管
  • 心電図
  • 背中に硬膜外麻酔
  • 肺塞栓症よぼうのマッサージ器が足に巻き付いてる

経過が良ければどんどん外れていきますので、いい感じかな…?って思える目やすになりますよ。

意識がないとはいえ、4時間くらい寝ていた+翌朝まで安静、思うように寝返りがうてないので肩に腰に痛い!

手術も怖かったけど意識がなかったので、辛いのは安静時間だと個人的に思っています( ;∀;)

だんだんと麻酔から覚めてきて、ひたすら時間が流れるのを待っていました。

自分の体験から、看護師としては手術当日の患者さんは状態も気になりますが、不快な気持ちもできる限り取ってあげたいなと思っているので、向きを変えたりとかいろいろとお手伝いするようにしています。

手術されたときには、手術後は看護師も検温でちょこちょこ来ますので、お手伝いしてほしいときは声をかけてください!

安静解除までの長い戦いですから!( ;∀;)

【注意!】

手術の方法や状況、病院によっては安静時間も変わりますので指示に従ってくださいね!

手術当日夜

個人的に、入院期間の中で1番辛い夜になりました。

まず朝まで自由に動けない。

ゴロンと寝返りを打とうものなら傷は突っ張るし、体についてるものが邪魔でいい体制が取りづらかった…。

やたらと高熱も出し、

「あら39.2度もある、大丈夫です?!」

と看護師さんに聞かれるものの、自覚症状まったくなし。

手術後に体温が上がる方が多いですが、39度台はあまりいないかな…翌朝には下がりましたが。

あとおしっこの管が気になって、妙に尿意がつきまとい落ち着きませんでしたね。

意識のない時に入れられてたんだね…

そして最大の敵、痛みがやってきました。

手術室から帰って、夕方くらいまでは痛みはほとんどなかったんです。

経験上、手術直後から痛がる患者さんも多いのですが、私はうまく痛みのコントロールができていたようです。

今思えば、目が覚める前に痛み止め入れてくれていたかもしれません。

手術後なので、痛みは絶対に起こります…がお薬を上手に使って抑えていきます。

硬膜外麻酔が入っていれば、基本的に痛みをカバーしてくれますが、ちょっと足りなくて痛みが出たり、逆に効きすぎて副作用(足のしびれや吐き気などなど)が出ることもあります。

副作用が強すぎると、体に入れる量を減らす指示がでることもあり、痛みが出やすくなるんですね。

そこで、痛み止めを使うわけです。

硬膜外麻酔なら、ボタンがついていて、押すと痛み止めが入る装置がついているかと思います。

もしくは看護師さんにお願いして痛み止めを点滴や注射で使ってもらえばいいのですが…。

みなさんお忙しいのにお呼びできない…!!!

看護師たるもの看護師さんの大変さがわかるため、やたら我慢しました(おバカ)

硬膜外麻酔についているボタンを押して、1時間くらいたつと効果が切れて痛くなるのでまた押して…。

5回くらい押したかな?!

痛い時は我慢せずに看護師さんを呼んでくださいね

看護師の私からのお願いです(爆)

お腹切ってますから、ぜったい痛いので我慢しないでくださいね。

私が気ぃ使いしぃのおバカさんなんです…(;'∀')

痛み止めの種類を変えたり、時間をあけたりして工夫して投与してくれるはずです。

ちなみに痛み、傷の片がジーン、ジーン…と鈍い痛みでした(わかりにくい)

ズキズキズキーーーー!って感じではなくて、ジーーン…ジーーン…( ;∀;)

痛みの感じ方は個人差がありますが、患者さんとお話をしていても似たような表現が多いです。

この日の夜は本当に戦いでした、痛み止めを使って寝て…を繰り返しましたね

1時間くらいで痛み止めの効果が切れてしまうので1時間おきに苦しむ…(;'∀')

さっさと痛み止めをお願いすればよかった…(;´д`)

この痛みの経験から、手術後の患者さんには積極的に痛みがあるか聞き、痛み止めも早めに使うようにしています。

手術後1日目

長い夜が明け、太陽が昇り明るくなってくるのが見えてくると、

朝がキタ――(゚∀゚)――!!

と、あれだけ辛かった夜が終わったと思うと、元気が出てきました。

看護師さんがやってきて採血をして、検温をして。

うがいの準備ができるように氷水と洗面器を用意してくれて…

電動ベッドをがーーっと上げてうがいしました。

めちゃくちゃさっぱり!

手術の日から飲まず食わずだったので、口の中カラカラでしたね。

そして朝ごはんの流動食と痛み止め(ロキソニン+胃薬)を置いていってくれました。

速攻で飲む!

ベッドを起こしたときは平気でしたが、夜のあの苦しみが恐怖だったし、歩くときに痛くなるだろうと早々とのむ!

痛み止めも時間を空けるとか、何回のんでOKとかは、看護師さん薬剤師さんによく聞いてくださいね。

朝ごはんも終わると看護師さんが交代してお昼の担当の看護師さんが来ます。

担当は、手術室のお迎えに来てくださった主任さんでした(今は師長さん)。

【ご注意】

水分の再開やご飯の再開は看護師さんの指示に従ってくださいね。安静制限もですよ(*^^*)

離床してみる

離床とは、手術後の安静をもうしなくていいよ、と指示が出てから最初にベッドから離れることをいいます。

立ち上がって、歩けれれば歩くんですね。

看護師の私は燃えていました。

早く歩いて、たくさん歩いた方が、手術後の合併症を減らせるのを知っていたから…!

張り切りすぎて、すでにちょこんと座っていた私はたぶんルール違反を犯していたと思います。

この記事を書いていて思い出しましたよ…

指示があってから動き出しましょうね…!!!

今思えばすげえ面倒な患者だったかも…(はい余談)

早くから座っていた私は、スムーズに立ち上がり、歩きだせました。

トイレにいけるのを確認しておしっこの管が抜けました。爽快!

ご注意!

手術後立ち上がる時は、血圧が急に下がったり、気分が悪くなることがあります。

必ず歩いていいよという許可があってから、看護師と一緒に歩きましょうね

看護師が1人で歩いていいよと言われましたら、おひとりでも大丈夫ですよ

どの口が言っているんだか…、猛省中です。

歩き出した私は調子に乗って、自分の働く職場まで行きましたが(100メートル以上歩いたのかな?)

めっっっっっっっちゃしんどかった!!!!

手術の次の日は、歩いていると貧血みたいな症状が出てフラフラ。

疲労感がハンパなかったです。

体と相談しながらベッドに戻れる距離まで歩くようにしましょうね…。

張り切って歩きすぎたと反省しています…。

手術後2日目

手術をして2日目(手術の日を0日でカウントしてます)、フラフラだったのが随分楽になりました。

1日3回痛み止め(ロキソニン+胃薬)を飲めば痛みもコントロールできていました。

痛みの出やすいのは腹筋を使うとき。

起き上がる時、立ち上がる時、咳をするときは「うぐぅうう…」となりますね( ;∀;)

あと意外だったのは笑うとき!

思った以上に腹筋を使っているみたいです!

腹筋を使っての痛みはなかなか薬では抑えられなかったですね。

いかに腹筋を使わないようにそーっと動くか、咳をするかみたいな。

あと食事も少し形になり三分粥とか五分粥になって、米粒が食べられるように。

あとはひたすらお散歩。

手術後に早く歩きだすことにメリットがあるんですね。

いくつかあげますと、

  • 歩くとお腹が動いて、手術の後の腸閉塞の予防になる
  • 血液の流れがよくなって傷の治りがよくなる
  • 肺塞栓症(エコノミー症候群のようなもの)の予防になる
  • 体力の低下を防ぐことができる(退院後の生活のためにも!)
  • 暇つぶし、疲れないと夜寝れない

…などなど

メリットがかなりあります。

とくに腸閉塞はお腹を手術したことがある方は、やってない方よりも発症するリスクが高いといわれています。

手術後すぐになる方もいれば、何年後、何十年後になるかはわかりません…。

ひどいと再手術になることもあるので、絶対に予防したい!

やたら先生や看護師さんが「ガス出た?」「便出た?」と聞いてくるのはお腹が動いているかの確認のためなんですね。

ただ、無理せずゆっくり、少しずつ距離と時間を延ばしていきましょうね!

手術3日目~

ここまでくると、時間とともに暇になってきます。

痛み止めもきっちり飲んでひたすらお散歩。

背中についていた硬膜外麻酔もなくなり、抜いてもらうのもこの時期。

ついにシャワーです!!

めちゃくちゃさっぱりー!

だんだん元の生活に戻っていく感じが嬉しいんですよね。

定期的に採血、検尿をしたりして、貧血ないかな~?とかチェックしてもらいながら過ごします。

ひたすら病院内を歩き、探検していました。

今はコロナだから病棟の中しか歩けないみたいなので、ずっとぐるぐるするしかないようですが…( ;∀;)

退院が近付くと痛み止めも1日3回だったのが2回に減らそうかな…?と思えるようになっていました。

退院前日

退院前日にはずいぶん余裕をもって、早く帰りたいな…なんて思いながら過ごしていました。

先生に手術後の傷に問題ないか、内診をしてもらいました。

退院後の生活について説明を看護師さんから受けます。

  • シャワーだけにして湯船につからない(お下から水が入って傷に菌が付くといけない)
  • だんだんと元の生活にもどす、無理をしない
  • 重たいものをしばらく持たない
  • スポーツなど激しい運動は次の受診で許可をもらってから
  • 適度な運動はしましょう
  • 運転や遠出は近い所からゆっくり始める
  • バランスのいい食事をとる
  • 便秘にならないように気を付ける
  • 性生活も次の受診で内診で見てもらってから時期を確認してね
  • 妊娠は先生と相談して決めてね
  • たくさん出血したら次の診察を待たずにきてね
    (「生理の2日目くらいの出血がでたら教えて」とうちの病院では入院中から説明してました)

…のような内容でしたし、同じ病院なので同じパンフレットでご説明したこともあります。

ただ、こちらも病院やみなさんの状況によって変わりますので、よく説明を聞いてくださいね。

私の場合妊娠は、手術後約半年後からOKということでした。

先生とよく相談してくださいね・・・!

そして明日はいよいよ退院です!

なんだか家に帰るのがとっても不思議な気持ちになりましたよ。

退院日

夫に迎えに来てもらい、ついに退院です。

シャバに出られる・・・!

なんだかそわそわしながら家に帰りました。

でも、帰りの車はなかなかつらかったんです。

助手席に座って揺られているのもけっこう腹筋使うんですよ。

座ったりたったりも病院とは違って捕まるところがないので、なかなか大変。

夜寝るのも寝返りは大変だし、病院のベッドのようにつかまる柵がないので、起き上がり、立ち上がりは頑張らないとできませんでした。

「帰ってから徐々に元の生活にしてください」、という退院指導は頷けました。

どうぞ退院された後は体力も落ちています、やりたいことも気になることもたくさんあると思いますが、ご無理なさらず徐々にお体をならしていってくださいね。

掃除くらいしなくても死なない!(単にもともとズボラなだけ!)

退院後

先生からは手術の日を含めて3週間仕事を休むように言われました。

退院後約10日間くらい休ませてもらえたんですね。

痛み止めを飲みながら

休ませてくれた師長さん、病棟のみんなに感謝しかありません…!!

8月頭に入院して、月末には仕事に復帰しました。

ですので、療養とはいえ長いお休みがもらえたんです!!!

この年に、私が住む愛知県に初のコストコが誕生していました

あのコストコにいきたい…!!

皆さん覚えていますか?手術後の退院指導を。

  • だんだんと元の生活にもどす、無理をしない
  • 重たいものをしばらく持たない
  • スポーツなど激しい運動は次の受診で許可をもらってから
  • 運転や遠出は近い所からゆっくり始める

ひっかかりそうなものを抜粋しましたよ…。

わが家からコストコまで約1時間以上かかります→揺られて腹の傷が痛い、辛かった。

重たいものを持たないように夫に頼みました

コストコ広すぎて体力の落ちた私にはきつかったです、ヘロヘロです。

さらに帰らないといけないし(;'∀')

無茶をしました…!

やっぱり言いつけはまもらなければなりません、しかも私看護師ヨ!!

みなさんはどうぞ、私のように無茶をせずに徐々に体力を戻していってくださいね( ;∀;)

思った以上に入院、手術は体にダメージがきていますので!

仕事復帰

前にもお話しましたが、入院期間を含め約3週間ほどお休みをいただきました。

コストコに強行して、自分の体力低下をめちゃくちゃ体感し、お休みをいただけて本当に良かったです。

仕事復帰してからは、最初はとても辛かったです。

まず体力の落ち方がハンパなかったので、1日1日取り戻していく感じでした。

とにかく疲れやすいし、足もパンパン。

靴を長時間履くのでつま先が痛かったな…。

傷の痛みはお腹に力をいれなければほとんどなかったのですが、傷が突っ張る感じがあるので力仕事は不安でしたね。

1,2週間してようやく戻せた感じでした。

あと困ったのがいつから復帰していいのかを先生にしっかり確認してなかったこと。

「だいたい2週間くらいかな~?」

なんて軽く言われて、結局いつからなんだ?!診断書の日付まででいいんだよな?なんてこともありました。

職員だからというのもあったかもしれませんが…

あ、職場に診断書を提出する必要がある方は、入院中に早めに相談してもらっておくといいですね。

職場にも必要かどうかとか休める期間を相談しておきましょう。

生理はどうなったの

はっきりとは覚えていませんが、数カ月くらいしたら生理が始まった覚えがあります。

びっくりしたのが生理の量!

めちゃくちゃ少ない…!

子宮筋腫の手術を受ける直前は40cmのパットに2時間くらいでパンパンになるくらい出ていました。

期間も7日以上あったのですが。

正直、生理の量って人と比べたことがないからわからないじゃないですか。

さすがに最後の方は異常に量が多く、どろ~って出るというよりじょ~って感覚(;'∀')

血液検査でけっこうな貧血にもなっていたので、月経過多だったんだなと思います…。

看護師なのに気づかなかったので、一般の方もなかなか難しいですよね( ;∀;)

手術を受けた後はびっくりするくらい少なくなりました!

5日間でだいたい終わるし、パットも2日目に大きいパットを使うくらい。

生理が多かったころのトラウマで大きめナプキンをいまだに使ってしまいますが…。

子宮筋腫の手術をしてよかったな~と思ったところです。

生理前に痛みがあったのもなくなって、「あれ、生理きたの?!」ってくらい。

生理中も痛みは軽くなりました。

個人差があると思うので、参考程度にしていただけたらと思います。

妊娠はどうなったの

そもそも不妊の原因として見つかった子宮筋腫。

これでもダメなら不妊治療を考えていましたが、私は手術後に運よく自然に妊娠することができました。

ずっと授かることができずに悩んでいたのに、本当にあっさりで。

怖がらずに、恥ずかしがらずに早く婦人科健診を受けておけばよかったと後悔しました。

不妊についてはとてもデリケートな問題です。

私の場合はたまたま運よく子宮筋腫をとるだけでした。

しかし不妊に悩まれている方がとてもとてもお辛い気持ちで過ごされているのを思うと、妊娠について書くのはなんとも言い難く、複雑な思いで書くのをためらいました。

軽々しく「子宮筋腫をとったから授かれた」なんて結論には結びつきません。

こればかりは、医療がどれだけ進んでも操作できないことなのだなあと痛感いたします。

あくまでも「こういう人もいる」ということです。

もしお気持ちを害する方がいらっしゃったら本当に申し訳ないです。

まとめ

子宮筋腫をとる手術を受けて、結果的に私は良い方向に進むことができました。

手術を受けた翌年、娘を授かり帝王切開で出産しました。

貧血も楽になりました。

本当に、本当にありがたいことです。

私は手術を受けたあとこう思いました。

私は新しい自分になったんだ…!

まるで生まれ変わったような感覚になり、新しい自分として生きていく感覚になったのです。

手術の前に本当に大丈夫なのだろうか、麻酔から目が覚めることはできるのだろうか…。

手術をしても赤ちゃんを授かれるとは限らない…。

色んな気持ちになり、たくさん考えました。

きっとこれから手術を受けられる方も同じような気持ちがあるかな、と思います。

何かのために、今よりも良い状態にするために、未来のために決断をされたことと思います。

私はその決断を心の底から応援したいです。

痛い思いをしても、よりよくするために、頑張ると決めたあなたを。

この記事があなたを応援するお手伝いになれたらとても嬉しいです。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

りさ

Another Neighbors=「もうひとつの隣人」 物理的な隣人はいくらでもいるけれど、誰なのかどんな人なのかわからない時代です。 私は、遠く離れていても側にいるような温かい「隣人」になりたい。 として温かい心のやり取りをしたい。 看護師として、地域での経験を通して、「人と人との温かいつながり」を作っていきたい。 でも私自身の大好きなものもいっぱい語って、私の人となりを知ってほしいなあと思います。
プロフィール

-看護師だけど患者体験

© 2024 Another Neighbors Powered by AFFINGER5